2021/10/31

11月の予告…GnuCashとの苦闘の結果をお届けする予定です

_当Blogの記事のアップが滞っているのは、筆者が怠けているか大ネタを仕込んでいるかのどちらかですが…今回は後者の方です。

GnuCashタイトルダイアログ

_現在、GnuCash(公式サイトはこちら)に取り組んでおります。当Blogでは初めて登場するソフトウェア名ですな(これまで1回も記載したことが無いはずです)。正直に申し上げれば、これまでは極力避けるようにしておりました。さる読者の方から記事化の要望をいただいており、1年前にインストールはしてみたものの…あまりの取っつきにくさと、まだまだ未対応箇所がある日本語化の状況にあっさり挫けた、というのが実情です。

_GnuCashは小規模な事業者に向けた財務・会計ソフトと言われつつも、もちろん家計簿アプリとしても活用できます。その特長は…筆者としては、いわゆる複合仕訳を可能とする「スプリット取引」機能にあると考えています。すなわち、1回の取引に、複数の仕訳情報を含めて記帳できるわけです。

_類似の機能はDr.WalletMoneyProZaimマイクロソフトマネーにも実装されておりますが、収入・支出を混在させられないとか、取引データをエクスポートすると情報が欠落するとか、それぞれに問題を抱えています。また、取引データを「複合仕訳のデータである」とアプリ側に認識させてインポートできるのは、筆者の知る限りではZaimのみです。これらに対し、GnuCashはエクスポート/インポートの双方向でスプリット取引機能を活用できます。

_ただし、スプリット取引として記帳されたデータをエクスポートしても、それを正しく解釈するのは大変な困難が伴います。そしてより困難なのは、取引データをGnuCashにインポートする際に、スプリット取引を正しく認識させることでありまして…GnuCash側のバグではないかと疑われる動作も見られました。

_現在の状況としては、スプリット取引のエクスポート/インポートに対応したMFFマクロは概ね開発できており、筆者の友たるマスターマネーのデータをGnuCashにインポートし、さらにGnuCashからエクスポートすることで全く同じ家計簿データを再現できるところまでは確認しております。ソースリストは近いうちに公開できるでしょう。

_問題は、GnuCashそのものの解説をどこまでするか、という点でありまして…ネット上には非常に断片的な情報しか無いため、操作方法や考え方といったところまで触れなければならないのは覚悟しておりますが…筆者の乏しい能力と意気地では自ずと限界が来ます。よって、当Blogの基本方針どおり、データ変換に関する内容を中心に取り扱いたいと思います。それでもかなりのボリュームになるだろうなあ~

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