2025/09/17

PayPay取引履歴CSVファイルのインポート対応はマネーフォワードMEよりZaimの方が先でした

 2025/08/10 マネーフォワードME(iOS版)にPayPayの取引履歴CSVデータをインポートする機能が出現しました をアップした際、(アカウントアグリゲーション機能を経由しないとはいえ)家計簿アプリがPayPayの取引履歴データに対応したのはマネーフォワードMEが初めてだと認識しておりましたが、実はZaimの方が先行していたようです(例えば Impress Watch 2025年2月26日 家計簿アプリ「Zaim」、PayPayの取引履歴取り込みに対応。大変失礼しました。

 その具体的な方法ですが、PayPayアプリからのCSVファイルのダウンロードについては 2025/09/02 PayPayに対応 MFFマクロV2.71出現 の冒頭部分を参照してください。

 そのあとは、スマートフォンのダウンロードフォルダ内に格納されたCSVファイルを、↓のようにZaimアプリに取り込みます。Zaim側では、この機能は「電子マネーデータの取り込み」と呼ばれており(↓の①画面 これはAndroid版)、2025年9月時点ではWeb版にはありません。

 ↓の②画面では、CSVファイルがスマホ内のどこにあるかを指定するわけですが、ここでは驚くべきことに「写真と動画」 を選んで、③画面でダウンロードしたファイルを選びます

ZaimにPayPayのCSVファイルを取り込む

 その後、↑④・⑤画面で、取引履歴データをZaimのどの口座に取り込むのかを選択します。その際、↑⑤画面で【アップロードをテスト】を選ぶと、Zaimにどのように取り込まれるのかが表示されます(つまり、この画面ではすでにZaimの形式にデータが変換されています)。↑⑤画面で【本番の家計簿にアップロード】を選ぶと、↑⑦画面のようにデータが取り込まれた旨のメッセージが出ます。

 取引履歴データが正しく取り込まれたか、確認するにはZaimアプリで、PayPayのデータを取り込んだ口座の履歴データを確認します(↑⑧画面)。ただし、この時点で、取り込んだデータにはカテゴリが指定されていませんので、アプリ上で一つ一つ設定していかねばなりません。


 なお、ZaimのWeb版(Windows PC上で実行している)でデータを取り込むには…

  1. PayPayアプリで取引履歴データをダウンロード
  2. ダウンロードしたCSVファイルをメールやファイル共有システム等でPCに持ち込む
  3. PCに持ち込んだCSVファイルを 2025/09/02 PayPayに対応 MFFマクロV2.71出現 の「2.PayPayの取引履歴データをExcelで正しく開く方法」でExcelで開く
  4. Excelで開いたデータをMFFマクロでMFF形式に変換
  5. MFFマクロでデータをMFF形式に変換する
  6. MFF形式データを、MFFマクロでZaimの形式に再変換してCSVファイルとして出力する
  7. ZaimのWeb版に、6.で出力したCSVファイルを取り込む

 …こういった手順になります。なかなか面倒くさいですが、この方法には、↑の6.の段階でACF機能でデータのカテゴリ(費目)を設定しておけば、Zaimにデータを取り込んだ後のカテゴリの指定作業をしなくてもよくなる、という利点があります。

 ユーザーの皆様の状況に応じて使い分けていただければと存じます。

2025/09/02

PayPayに対応 MFFマクロV2.71出現

 久々のMFFマクロの更新です。2025/08/10 マネーフォワードME(iOS版)にPayPayの取引履歴CSVデータをインポートする機能が出現しました で少々匂わせていた新機能を実装。PayPayアプリからダウンロードした取引履歴データをMFF形式に変換できるようになりました。MFFマクロV2.71のソースリストや導入方法につきましては MFFマクロの導入法と使用法 のページをご覧ください。

MFFマクロV2.71の動作概念図

1.PayPayアプリから取引履歴データをダウンロードする

 Android版のPayPayアプリから取引履歴データをダウンロードする方法は↓のとおりです。スマートフォン本体にダウンロードしたCSVファイルを、Android標準の共有メニューからメール等の方法でPCに移します。↓の例ではGmailを使っています。

 なお、PayPayの取引履歴データは、Transactions_YYYYMMDD-yyyymmdd.csv のようなファイル名になります。YYYYMMDDは対象期間の開始日、yyyymmddは終了日です。なお、ファイルのエンコードはUTF-8、改行コードはCr+Lf。BOM付なので、Excelで直接開いても文字化けしません。

PayPayアプリからCSVデータをダウンロードしてPCに送る

2025/08/12

シンプル家計簿MoneyNoteにプレミアムプランが出現したが、購入できない状態

 シンプル家計簿MoneyNoteは、文字どおりシンプルでありながら完成度が高く、筆者としては2024/04/15 新年度から家計簿アプリを始めるなら多分シンプル家計簿MoneyNoteがいいと思う で述べましたように、初心者にもお勧めできる家計簿アプリだと考えておりました。が、最近、このアプリを起動してみると…これまで無料で提供されていたCSVファイルの出力機能が、プレミアムプラン(有料)の機能とされてしまったようです。

シンプル家計簿MoneyNoteに有料プランができたが購入できない状態

 「サブスクリプションではない」という点は評価できるのですが…↑のようにプレミアムサービスを購入しようとしても、現時点でアプリ側が反応せず、価格がいったいいくらなのかすら知ることができない状態です。

 しかも、↑の左の画面の【PC用データの出力】機能は、すでにプレミアムサービスへの移行を促す画面に切り替わっているので、現時点でこのアプリのデータを正規の方法でアプリ外へ取り出すことはできません(当Blog独自の方法で、バックアップデータをMFF形式に変換することはできますけど)。これはかなり困った事態だ…。有料機能を使用開始するなら、こういった事態にならないように細心の注意を払わないといけませんなあ。

 当Blogでは、シンプル家計簿MoneyNoteから出力した取引データをMFF形式に変換する機能のほか、本アプリのデータバックアップ機能を活用して、MFF形式データを本アプリに強引に取り込ませる機能も実装しております。が、このプレミアムプラン出現でMFFマクロの動作にどのような影響が出るかも、現時点では不明です。情報が得られましたら、レポートしたいと思います。

2025/08/10

マネーフォワードME(iOS版)にPayPayの取引履歴CSVデータをインポートする機能が出現しました

 少し古い情報(筆者が認識したのは2025/07/25)ですが、マネーフォワードMEのiOS版アプリに、PayPayアプリでダウンロードした取引履歴のCSVファイルを取り込む機能が実装されたそうです。

PayPay取引履歴データ取り込み機能の告知

 ご存じのどおり、PayPayはキャッシュレス決済サービスにおいて大きなシェアを誇っております。しかし、各種のオンライン家計簿アプリとの連携には冷淡なのが以前から問題視されていたところです。

 マネーフォワードMEは、2018年12月に"ME"が付いた際に、CSVファイルのアップロード機能を廃止しています。それ以来の「外部データの取り込み機能」の復活リリースにより、PayPayとの公式な連携機能をサポートできなくとも、PayPayに一応は対応した、ということになります。

 …ということは、MFFマクロもPayPayのCSVファイルに対応しなければならないのか…? それはまた別途検討する予定です。

2025/07/23

たまには迷惑メールフォルダを見るのも悪くない

  証券会社サイトに対する不正アクセスが大問題になって以降、詐欺メールの対象が、他の業種にも拡大しております。筆者の迷惑メールフォルダを見ても

  • 国税庁
  • イオンカード
  • えきねっと
  • ANAマイレージクラブ
  • ETCサービス(って何だ?)
  • ヤマト運輸
  • JAサポート
  • Visaカード
  • FamiPay
  • マスターカード
  • 日専連カード
  • 東京電力エナジーパートナー

 とまあ、怪しげなアドレスからのメールがわんさとやってきています。どんな企業(等)を騙ってくるのか、たまには確認しておくべきかとも思いますが、メールの中のリンクはくれぐれも触らないよう、ご用心ありたく。

2025/07/15

楽天家計簿その後

 2024/04/19 楽天家計簿がいきなり出現 のその後の動向についてです。

 公式サイトを見ますと、証券会社との連携機能(2024年7月)、Android版リリース(2025年4月)といった公約は既に果たされています。

 また、家計簿アプリとして重要な「振替取引のサポート」(2025年7月)が実装されています。当Blogでさんざん申し上げておりますように、家計簿アプリにおける振替取引機能というのは実装がかなり難しいので、楽天グループのこのアプリに対する意欲は本物なのだろうな、という気がします。少なくとも、LINE家計簿(←当Blogの関連記事群)のような竜頭蛇尾にはならないでしょう。

 今後は、有料(プレミアム)プランの導入が年内に予定されています。このアプリの詳細はいずれそのうち取り上げたいと思います(要するに予定は未定)

2025/07/02

【凶報】マネーフォワードMEのプレミアムプランが値上げされます

 改定額等はこちらをご覧いただくとして…問題は値上げの理由。

>昨今の物価上昇などの影響を受け、サービスの提供に必要なシステムの保守および運用コスト、APIにかかる費用などが年々増加しております。

 …やはり金融機関とのAPI連携の費用が負担となっているのですな。

 ただし、値上げの対象は「プレミアムプランのスタンダードコース」であって、「プレミアムプランの資産形成アドバンスドコース」は対象外です。もともと後者は(筆者の見るところでは)割高感があったので値上げを見送ったのでしょう。

 気になるのは、他のオンライン家計簿サービスにも波及するか? というところですが…やっぱりそうなるんだろうなあ。

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