2025/06/07

レシート買い取りアプリ「ONE」を使ってみました

  今回は、前回のCODEに続いて、レシート買い取りアプリ「ONE」を取り上げます。

1.何をするアプリ?

 スマホでレシートを撮影して運営側のサーバーに送信するとポイントを貰えるアプリです(1~10円で買い取られる)

 レシートの送信は朝・昼・夜の3つの時間帯に対して各1枚(↓の画面を参照)。運営側で時間帯別に全ユーザーからの買い取り総枠を決めており、枠が埋まってしまっていると買い取りは断られます(キャンセルされる)。その他、広告動画を見ることで、レシート撮影の枠(ミッション)を2つまで増やすこともできます。

 かつてはレシート買い取りは1日5枚までで、2023/4/14から上記のような時間枠が設けられました。このころのGoogle Playのレビューはその恨み節ばかりです。金銭が絡むアプリというのは運営側とユーザーの利益が対立しがちなので仕方がありませんね…。

ONEのレシート買い取りの仕組みについて

2025/06/06

レシート買い取りアプリ「CODE」を使ってみました

 こんばんは。たこぶつでございます。

 当Blogにおいては、レシートを認識して家計簿データとして提供するアプリとして、スマートレシート(初回記事は2023/11/04 電子レシート「スマートレシート」試用レポートとレシマル(初回記事は2023/12/02 Recemaru(レシマル)試用レポートの二つをご紹介し、またデータ変換の方法を提供してまいりました。

 また、いわゆるレシート買い取りアプリとして レシーカ2024/06/22 レシーカ試用レポートをご紹介しております(レシーカはデータを外部に持ち出せないのでレポートのみです)

 今回は、レシート買い取りアプリ「CODE(コード)」を取り上げたいと思います。

1.何をするアプリ?

 スマホでレシートを撮影し、さらに、そのレシートに含まれている商品のバーコードをスキャンして運営側のサーバーに送信する(商品登録という)とポイントがもらえる、というアプリです。初回は商品バーコードの読み取りは必須で、それ以降はレシートのスキャンか商品バーコードのスキャンのどちらかでもOKです。

 ↓はレシート撮影画面です。他のレシート認識系のアプリと同様に、電話番号から店舗名を特定するデータベースを使っているようです。

CODEのレシート撮影画面

2025/05/26

詐欺対策でオンライン家計簿のアカウントアグリゲーションサービスに冬の時代到来

 証券会社サイトのID・パスワードをフィッシング詐欺等で盗み出してアカウントを乗っ取る犯罪が多発し、各証券会社ともその対策として、ID・パスワードに加えてもうひとつ以上認証手順を追加する「多要素認証」を半ば強制的に導入し始めました。

 その副作用として…、オンライン家計簿サービスがID・パスワードをユーザーから預かって、証券会社へのログインと資産残高情報の取得を代行する「アカウントアグリゲーション」が非常にやりにくくなりました。

 銀行サイトについては、オンライン家計簿サービスはAPIを使って口座残高や取引明細といったデータを取得する(そのAPIでサイトにアクセスしても取引はできない)ので、セキュリティ上の問題は生じません2020/09/14 地方銀行のセキュリティは本当に甘いのか? 参照)。しかし、証券会社サイトでオンライン家計簿サービスとAPI連携ができるところは少ないので、オンライン家計簿サービス側は昔ながらのスクレイピングで証券会社サイトからデータを取得しなければなりません。で、証券会社サイトにログインする際に、多要素認証が壁になってログインを阻まれてしまいます。「ユーザーが操作していなくてもデータが自動的に取得されている」というアカウントアグリゲーションのメリットは大きく減殺されます。

 証券会社も、そろそろオープンAPIでの情報連携に舵を切っていただきたいものですなあ。セキュリティ強化、サーバー負荷軽減、ユーザーの資産管理の利便性向上…と、メリットばかりだと思うんですけどね。あ、PFM事業者(アカウントアグリゲーションを提供するオンライン家計簿サービス事業者)との契約事務が負担なのか…

2025/05/05

「スマートレシート」でレシートの明細を読み込んで「てきぱき家計簿マム10」に取り込む方法(その2/2)

 今回は、前回の続きで、スマートレシートでレシートを読み込んだ明細データをPCに持ち込み、MFFマクロでデータ変換を行った直後から始まります。

4.てきぱき家計簿マムへのデータ取り込み

(1)てきぱき家計簿マム10側の準備

 「てきぱき家計簿マム10」に明細データを取り込む前に、ちょっとした準備が必要です。レシートを読み込んだ明細データを入れておくための専用のダミー口座を設定しておかねばなりません(初回だけ行えばOKです)

 これは他の家計簿ソフト/アプリでもよく使うテクニックで、クレジットカードや電子マネーでの支出額を、このダミー口座への振替として入力するわけです。このダミー口座では、レシートを読み込んで記帳した支出額と、クレジットカードや電子マネーからの収入額は常にバランスして、残高は0になるはずです。逆に、残高が0になっていない場合は「記帳していない買い物がある!」と判ります。筆者はこのダミー口座として「72明細分離用」という口座を使っていますが、まあ名前はそれと判ればテキトーで構いません。 

てきぱき家計簿マム10にレシートデータ用の口座を設定する

2025/05/04

「スマートレシート」でレシートの明細を読み込んで「てきぱき家計簿マム10」に取り込む方法(その1/2)

 当Blogでは、複数の家計簿ソフト/アプリ間でデータをやり取りするツールとしてMFFマクロを公開し、基本的な手順を解説しております。が、応用例を解説した記事はあまり多くはありません。最近では2022/09/17 Dr.Walletのデータを、順序が変わらないように「らくな家計簿」にインポートする方法を検討する(前篇)ぐらいでしょうか。

 今回は、ある読者の方のリクエストで、レシートをスマートフォンで撮影して認識させた取引データを、PCのてきぱき家計簿マム10にインポートする方法を解説します。過去の記事と重複するところも出てくるでしょうが、その点はご容赦を。概略の手順を示すと

  1. 「スマートレシート」でレシートを撮影し、「スマートレシート」で明細データをPCにメール送付
  2. メール送付した明細データをPCに保存
  3. PCのExcelでMFFマクロを動作させ、明細データを「てきぱき家計簿マム10」向けに変換
  4. 「てきぱき家計簿マム10」に、変換したデータをインポートする

 ということになります。今回は1.~3.までを取り扱います。4.は次回です。

1.スマートフォン側の操作

(1)スマートレシートをインストールする

 レシートの明細データをスキャンして家計簿データに変換するスマートアプリはいくつかありますが、今回の記事では「スマートレシート」を取り上げます。その理由は、データをアプリ外に持ち出せる機能が無料でサポートされているからです(他のアプリでは、そもそもその機能が無かったり、あっても有料だったりする)

 スマートレシートはiPhone版とAndroid版があり、ここでは後者を対象にします。詳細は2023/11/04 電子レシート「スマートレシート」試用レポート の記事から連載しておりますが、簡単に復習しましょう。

 インストールの手順は若干面倒です↓。

  1. Googleのプレイストアで「スマートレシート」と検索して、「スマートレシート」アプリをインストールする。
  2. 「スマートレシート」アプリを起動後、ID(携帯電話番号かメールアドレス)とパスワードを指定する(当然ながら両方ともメモっておく)
  3. Googleのプレイストアで「レシートスキャン」と検索して、「レシートスキャン」アプリをインストールする。
  4. 「レシートスキャン」アプリを起動する。インストール後の初回起動では、規約への同意と、IDおよびパスワード(スマートレシートアプリと同一にすること)・メールアドレス・性別・生年月を登録し、メールアドレスの生存確認と本人確認を行う。

 …このように、スマートレシートというサービスを使うには、スマートフォンに二つのアプリをインストールしなければなりません。

(2)「レシートスキャン」でレシートを撮影する

 「レシートスキャン」アプリは、二回目以降に起動すると、いきなりレシートを撮影する画面から始まるようになっています。レシートの撮影後、「読み取り結果編集」の画面で、レシートの合計金額と、読み取り結果の合計金額が合っていることを確認します(合っていない場合は撮影に失敗しているので画面左上の【キャンセル】でやり直す)

 合っている場合は、そのまま画面下部の【レシートを登録】をタップします。なお、この時点では、商品一つ一つの分類は「未登録」のままになっているはずですが、これは後に「てきぱき家計簿マム10」側で割り当てる場面がありますので、そのままで構いません。

 ここまで終わったら「レシートスキャン」アプリを閉じてください。

レシートスキャンでレシートを読み取る

2025/04/29

「かけ~ぼ」V1.55以降にデータをインポートする方法(その4/4)

 これまで、「かけ~ぼ」V1.55以降にデータをインポートする方法について、その1/4その2/4その3/4 と連載してまいりました。今回は、MFFマクロ(V2.70以降)がどのようにデータ変換を行っているのか、を解説します。

13.振替取引

 当Blogでは、MFF形式データに関して、固定ページ:MFF形式とMFFマクロのデータ変換処理について で

6.口座に種別は無い

現金、電子マネー、ポイント、銀行口座、証券口座、クレジットカード、通販など、ありとあらゆる資産は全て口座として取り扱い、一切区別しません。よって、電子マネーで電子マネーをチャージする、といった通常は有り得ない取引も表現できます。

 このように述べております。一方、「かけ~ぼ」というアプリは、帳簿・デビットカード・クレジットカード・電子マネーを明確に区別します。この大きな違いを吸収するのがMFFマクロのMFF2KKB()というサブルーチンです。

 まず、帳簿・デビットカード・クレジットカード・電子マネーのそれぞれから帳簿にお金を振り返る取引からです。

 「かけ~ぼ」では、帳簿→帳簿の振替取引にのみ「帳簿間送金」という標準機能があります。しかし、デビットカード・クレジットカード・電子マネー→帳簿 の振替となると…「かけ~ぼ」はこの3種類のカード類はいずれも支出しか記帳できませんので、2025/04/26 「かけ~ぼ」V1.55以降にデータをインポートする方法について(その1/4)で費目に追加した「振替支出」・「振替収入」を活用して、カードからの支出を「振替支出」、帳簿への収入を「振替収入」として分割して記帳するように変換します。

MFF2KKBの動作チャートcase10-13 振替取引

2025/04/28

「かけ~ぼ」V1.55以降にデータをインポートする方法(その3/4)

 今回の記事は、前回の続きで、ACF機能を活用して、MFF形式データの口座名・費目を「かけ~ぼ」に定義済みのものに整えたところから始まります。

9.MFFマクロ(V2.70以降)の第二回動作

 続いて、D1セルを「かけーぼ」に合わせた状態で今度は(ACF機能ではなく)MFFマクロを動作させると↓、

MFF形式データをかけ~ぼ形式に変換する

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