筆者は普段はマネーフォワードMEで日々の取引データを記帳し、月初めに、先月の取引データをダウンロードし、MFFマクロで変換してマスターマネーにインポートする、という運用をしています。マスターマネーのデータファイルはクラウドストレージに入れて、PCの起動不能といった事態に対策を打っているわけですが、今回はそれによって酷い目に遭いました。
マスターマネーにデータをインポートして、それを保存しても、マスターマネーのデータファイルが全く更新されないのです。再度同じデータファイルで起動しても、データの中身はインポート前のまんま。ファイル名を変えて保存しても、新しいデータファイルがクラウドストレージの同期フォルダに入っていない…。愕然としました。我が友マスターマネーの動作がおかしくなったか? となると家計簿の運用を一から考え直さなければなりません。
原因を探っている間に、一つの仮説にたどり着きました。クラウドストレージの容量を使い切っていて、サイズの大きいデータファイルが保存できなくなっているのではないか? ということです。MFFマクロで生成させたインポート用の小サイズのファイルは保存できている(そのおかげで手戻りは最小限で済みました)…。
そこで、エクスプローラで同期フォルダを見ていると、データファイルのタイムスタンプは一瞬だけ最新の時刻になるのに、すぐに更新以前の時刻に戻っている…クラウドストレージ側でファイルを消してやがる! しかも、それをユーザーに通知もしない。これはかなり酷い仕様ですな。
ストレージの容量を使い切った原因も判りました。家計簿ソフトはデータの破損に備えてバックアップデータを保存するのが通例で、かなり古いものがフォルダ内に大量に溜っていたわけです。古いファイルを即刻削除して残容量を回復したら上記の症状は治りました。
クラウドストレージはファイルの更新履歴を遡行できる機能があるので、見かけのフォルダサイズ以上に容量を食っています。たまにはクラウドストレージにログインして残容量を確認しないとえらいことになりますね。いい教訓になりました(泣)。