←「まねーぼ」関係の前回記事:2024/12/30 MFF形式データを変換して「まねーぼ」にインポートする方法
明けましておめでとうございます。
「まねーぼ」に関する連載は、年を跨いでしまいましたが今回とあと一回で締めます。
3.まねーぼのグラフ機能
「まねーぼ」は円グラフ以外の時系列グラフ機能は有料提供となっています。しかし…先に申し上げておきますと、大丈夫かコレで? という感じが満載です。
(1)資産管理機能
「まねーぼ」の画面下部の【資産】ボタンから資産管理機能にアクセスします(↓画面①)。ここでそれぞれの資産にタッチすると、その資産に関する取引データにアクセスできます(↓画面②)。ここまではスマホアプリとしてはできて当然でしょう。しかし、有料機能である時系列グラフを表示させる(↓画面③)と…
まず、純資産額のグラフが表示されます。このグラフは、表示させる対象期間は↓画面⑤のようなメニューで変更できるのですが、任意期間が指定できません。そして、「まねーぼ」は年度の開始月を設定できないので、年度が1月始めで無いユーザーにとっては残念極まる事態となっています。
また、↓画面③の表示内容も、純資産のグラフですから折れ線グラフは1本しか無いはずなのに、もう1本、薄水色の線が出現していて、これが何を意味しているのか不明です。グラフの下には純資産の残高推移を金額表示しているのはよいとして、緑色の数字の意味がさっぱり判らない…ちなみに、この操作は2025年1月に入ってから行っていて、過去一年の表示としているのに金額は2023年2月から表示され、2024年2月で増減の計算を一旦打ち切っているらしい…
…とここまで書いてきて、↓画面③の薄水色の線の意味がなんとなく判ってきました。コイツはどうやら2023年2月~2024年1月の純資産グラフだな…。そういう意図なら、このグラフは、操作しているのが2025年1月であれば2024年1月、さらにその1年前の2023年1月を起点に表示すべきでしょう。そういう配慮ができているアプリも現にあります。例えば 2021/08/09 DARUMA家計簿のさらなる進化に期待 を参照されたく。
(2)カテゴリ別統計機能
画面下部の【統計】ボタンを叩き、↓画面①の【カテゴリ別】を選択すると、月・年・任意期間単位での収入・支出の円グラフを表示します。ここまでが無料機能で、時系列グラフが有料機能となります。↓画面②は支出の合計額の推移を表しています。しかし、ここにも若干意味不明なところがあって…
今回投入したサンプルデータは2022年4月~2024年12月に毎月30万円の収入と10万円の支出があり、グラフ表示のテストのために2024年6月のカテゴリ「健康」の4000円の支払いだけ7月に繰り下げた、という内容にしています。↓画面②はグラフとしてはそのとおりに表示しているのですが、問題はその下の金額データ。2024年6月に緑で-4000円と表示されているのは前月に対する増減と理解できるものの、2024年7月に赤で+4000円と表示されているのは何なのか…6月との比較であれば赤で+8000円であるべきだし…予算に対する増減を示している、としても、後述の予算機能で、カテゴリ「健康」の月間予算は5000円と設定しているのでこれも違う。
↓画面②の中断にあるカテゴリリストを横にスクロールして「健康」を選択すると↓画面③の様にカテゴリ「健康」のグラフが太くなって支出額の推移が表示されます(グラフの色は、カテゴリ設定画面で指定した色になります)。こちらでも緑・赤の数字は変わりません。この数字の意味を解き明かすのは少々苦労しそうです。少なくとも対前年との差額ではないことは判っています。【追記】次回の記事で判明しました。
4.予算管理機能
「まねーぼ」の予算管理機能は、月別・カテゴリ別に予算を設定できる優れものです。↓画面①から【予算を設定】を叩くと↓画面②・③のように設定できます、が…↓画面①のグラフ表示に違和感が…あ、これ、予算消化率ではなく予算残余率になっている! そういう家計簿アプリは他に 2022/02/20 毎日家計簿の試用レビューその3(予算・グラフ機能) があって皆無とは言いませんが、これはかなり残念。
↓画面①で各カテゴリを叩くと、↓画面④のように当該月(ここでは↓画面①で2022年4月に設定してある)の前後の予実比較グラフが表示されます。こちらは必然的に予算消化状況を示していて整合が取れていませんな… そして、明確なバグと言えるのが、↓画面④で2022年4月を5月に変更した↓画面⑤。グラフが予算・実績共に0になってしまっています。これは、グラフ下の年を見ると2025と表示されており、画面上の年月の切換とグラフ表示の年月の切換が連動していないためです。
「まねーぼ」は、この他にも、日付や月の指定に関しては、やたらめったら操作当月をデフォルトにしたがるところが多く(このバグも恐らくその方針の副作用)、操作性にイマイチ感が拭えません。
また、「まねーぼ」の他に見られない特徴の一つとして、年間でも予算を設定できることが挙げられます。↓画面①の右上のボタンを叩くと年・月・期間で時間単位を変更できます(「期間」を指定した場合の動作の解説は省略します)。ここで「年」を選択すると、年単位での予算設定が可能ですが…フツーは12ヶ月間の月間予算の総和が年間予算に自動設定されるものと思うでしょう? しかし、「まねーぼ」はそうではなく、月間予算と年間予算は全く連動しないのです。
まあ、年に1回しか支払いが発生しない支出(税金関係とか)もあるのであえてそうしているのでしょうけど、「まねーぼ」には個別の取引データに収支計算や予算実績に反映させる/させないを切り換えるフラグのような機能は無いので、「まねーぼ」で精緻に予算管理をするなら、それこそ支払が何月になるのかを把握して月間予算に含めるべきでしょう。
なお、↓の画面④で2023年から2024年に年を切換えると、グラフ表示も連動して切り替わります。↑の月間予算の画面でバグっていたところは、本来はこういう動作を意図していたのでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿