2020/09/29

Zaimアプリの振替取引入力機能の大幅改善

_最近、Zaimアプリで、目立ちませんが重要な機能改善がありました。支出・収入取引を振替取引に修正するときの手順が変わったのです。

_↓まず、従来の手順。(2)の画面では【振替】ボタンは無いものと思って下さい。(3)で取引のカテゴリを変更するボタンをタップし、(4)の画面に至って初めてここで取引を振替に切り換えられることが判ります。また、(5)(6)でも、振替元・振替先の口座が何であったか、ユーザーは予め覚えておいて選択しなければなりません。

Zaimアプリの従来の振替取引の入力方法

_↓が改良後。(2)の画面に【振替】ボタンが新設され、(4)(5)で振替先の口座を指定すると、(6)で、対になっている取引を候補として表示するようになりました。(8)で入力結果を確認すると、従来は対になっていた取引を手動で削除しなければならなかったのが、改良により自動的に削除するようになっています。

Zaimアプリの振替取引入力機能の大幅改善

_手順が減っていないように見えますが、操作の確実性は格段に上がりました。特に、ZaimはWeb版では取引種別を変更できずアプリ版でしかこういう操作ができないので、この改良は大変有り難いですね。

2020/09/28

「かけ~ぼ」V1.52以降のデータを他の家計簿アプリ向けに変換する(後篇)

_前回に引き続き「かけ~ぼ」V1.52以降のデータをMFF形式(中間形式)を経て他の家計簿アプリ向けに変換する方法を解説します。


3.「かけ~ぼ」側の操作

_「かけ~ぼ」のAndroidアプリとDropboxを例にします。↓カレンダー画面左上のメニューボタンで表示されるメニューから【設定】を選択し、表示されるメニューの最下方にバックアップ機能があります。接続状況が”接続中”の状態で、文字コードをShift-JISに設定して(UTF-8にするとExcelで読み込んだ際に文字化けします)、【CSV出力】を叩いてください。 

かけ~ぼ側のデータ出力操作

_「かけ~ぼ」アプリがDropboxのサーバーへのアクセスを完了すると、ユーザーのPCのDropboxフォルダとサーバーが同期され、Dropboxフォルダ>「アプリ」フォルダ>「かけ~ぼ」フォルダ内に前回解説した9つのCSVファイルが格納されます。

2020/09/27

「かけ~ぼ」V1.52以降のデータを他の家計簿アプリ向けに変換する(前篇)

_2020/09/23「「かけ~ぼ」に新バージョンが出現していた…!」でお伝えしましたとおり、「かけ~ぼ」が出力するデータファイルが変更されたため、「かけ~ぼ」V1.52に対応した新しい記事をアップいたします。旧記事はこちらです。


1.「かけ~ぼ」が出力するCSVファイル

_「かけーぼ」は、ユーザーのDropboxのサーバーフォルダ内に「アプリ」およびその中に「かけ~ぼ」というフォルダを作成し、以下の9つのCSVファイルを格納する機能があります(Google Driveも対象となっていますが解説は割愛します)。このファイル群は、本来はスタンドアロンの家計簿アプリである「かけ~ぼ」のバックアップ手段として出力されるものですが、当Blogではこれらを利用して他の家計簿アプリとのデータ変換を行います。

  • budget.csv(予算設定)
  • ※card.csv(クレジットカードおよび電子マネーの設定)
  • ※cashbook.csv(家計簿の取引データ本体)
  • ※cashbook_all.csv(家計簿の取引データをより充実させたもの。かけ~ぼV1.52から追加された)
  • ※codeName.csv(帳簿のコード番号と名称の紐付けデータ)
  • dailymemo.csv(日記のデータ)
  • fixdata.csv(正体不明)
  • ※items.csv(費目の名称、描画色などのデータ)
  • preference.csv(「かけ~ぼ」の設定)

_この中で、データ変換処理に直接関係するのは ※ のついた5つです。

_ちなみに、出力先となっている「かけ~ぼ」というフォルダ名は非常に不適切です。Excelでこのフォルダ名を参照すると「かけ?ぼ」となってしまい、様々な処理の場面でエラーを発生させる原因になりますので、筆者はこのフォルダと並列に「かけーぼ」というフォルダを作って、そちらに全ファイルをコピーして操作しています。 ここは新バージョンでも改善されなかった…!

(1)card.csv

_クレジットカードおよび電子マネーの設定データのファイルです↓。【登録タイプ】の列が重要で、

  • 0:「利用日に登録」するクレジットカード
  • 1:「請求日に登録」するクレジットカード
  • 2:電子マネー

_となっているようです。

_また、↓の例では01財布・02財布という電子マネーが入っていますが、これは筆者が現金を電子マネーとして取り扱う実験をした後に削除したはずのもので、「並び順」=-99というのがそれを示しているようです。「かけ~ぼ」も削除したふりをして実は非表示にしているだけなんだな~というのがこれで判るわけです(代表的な例ではZaimもこういう処理をしています)。

card.csv

2020/09/26

「貯まる家計簿」および「かけ~ぼV1.52」対応のMFFマクロV2.10を公開しました

_…タイトルだけで十分伝わるような気もしますけど、MFFマクロ V2.10を公開しました。本来は「貯まる家計簿」対応ということでV2.09にするつもりだったのです。そこへ「かけ~ぼ」の新バージョンが割り込んできたので公開が遅れてしまいました。

_ただし、「貯まる家計簿」の動作確認の中で、ACFの処理時間が長すぎるのに頭に来て、その点の改良を同時に果たせたのは良かったですね。

2020/09/24

「貯まる家計簿」のクレジットカード・デビットカードに関する動作を研究する

_「貯まる家計簿」連載2回目(前回の記事はこちら)は、クレジットカード・デビットカードに関する機能を解説します。「かけ~ぼ」と同じく、かなり複雑なので判りにくいかもしれませんが、ここを理解していないとこの家計簿アプリを使いこなすことはできないでしょう。

4.クレジットカード・デビットカードの設定

(1)クレジットカードの設定

_また、前回解説した資産の設定画面↓において、【クレジット・デビット設定】をタップすると、クレジットカードの設定画面では、締め日・決済日(引落日のこと※)、引落口座、引落しを記帳する際の費目 を設定します↓。

クレジットカードの設定画面

2020/09/23

「かけ~ぼ」に新バージョンが出現していた…!

_先日、久しぶりに「かけ~ぼ」アプリを開いて、アップデートがあったか確認したら…重要な仕様変更がなされていました。

「かけ~ぼ」のアップデート情報

_早速試してみますと、2020/06/03「「かけ~ぼ」のデータを、他の家計簿アプリ向けに変換する(前篇)」で述べた8つのファイルに、新たに9つめとなる cashbook_all.csv なるファイルが追加で出力されるようになっています。中身をまだ詳細に検討できていませんけど、これまでMFFマクロが参照していたファイルは変更されていないので、致命的な変更とはなっていないようです。

_今後、当Blogでも対応するか否かを含めて、続報はまた改めて。

2020/09/22

「貯まる家計簿」で貯められるようになるための基礎事項

_久しぶりに新しいスマートフォン用家計簿アプリ「貯まる家計簿」に挑戦します。

_無料版と有料版(買い切り200円)があり、後者は広告が表示されません。画面の背景にいつもブタさんの貯金箱が表示されるのがイマイチ…というユーザーもおいでのようで、画面デザインを男性向けにしたという別版「俺の家計簿」もあります。

_早速、基礎事項から見てみましょう。

1.「貯まる家計簿」の資産

_「貯まる家計簿」では、家計の管理単位を資産と呼んでいます。

  • 【通常】資産
    • 普通に収支登録(データ入力のこと)が可能な資産です。
    • 初期状態では「現金」、「預金」、「クレジット」という名称の3つの資産がありますが、使用開始時のチュートリアルで「シンプルな家計簿として使用する」を選択すると「家計簿」という資産だけになります。
    • 資産を新規に設ける際に、クレジットカードであるかデビットカードであるかを設定できます(詳細は後述)。設定しなければ、どちらでもない通常の資産(現金、電子マネー、銀行預金等)になります。一度クレジットカードまたはデビットカードとして設定した資産は、元に戻すことは出来ません。
  • 【集計】資産
    • 任意の資産をグループ化するためのもので、収支登録はできません。マスターマネーで言うところの計算アカウントに相当します。

_なお、資産のカスタマイズは、追加・削除・名称変更・表示/非表示化・順序変更が可能です。↓に設定画面を示します。

「貯まる家計簿」の資産設定画面

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