前回の記事で予告した、MoneyProの仕様変更に対応したMFFマクロV2.74を公開します。
MoneyPro→MFF形式のデータ変換については、ちょうど三年前の 2023/08/21 MoneyProのトランザクション(取引データ)をエクスポートして他の家計簿アプリ向けに変換する方法を改めて解説します の記事で↓のように述べておりまして…
最近のMoneyProの仕様変更には、正直言って大いに悩まされております。良い方向には走っているものの、ちょっと仕様検討が中途半端なまま実装しているような感があるのですね…もしかするとまたまた動作が変わるかもしれません。
…で、実際にそれが起きました。
現時点でのMoneyProのバージョンは2.11.89(左上のメニューアイコン>ヘルプ>アプリ情報で判る)で、それ以前のいつからかは不明ですが、MoneyProの取引履歴データのエクスポート機能が改良されています。具体的には以下に述べます。
1.今回のサンプルデータ
今回使用するサンプルデータを↓に示します。2025年3月分の「01財布」という支払い口座の8件の取引データです。支出・収入・振り込みの3種類の取引を含み、筆者が非推奨としている 資産購入・資産売却・取得負債・完済負債 の4種類の取引は含みません。
そのうち、2025/03/30の2,400円の支出については、↓のように、内訳として食料品500円、酒1,000円、菓子・飲料700円、酒200円を入力しています。いわゆる複合仕分け機能ですが、説明欄は総額2,400円に対してのみ存在するので、(MoneyProは)内訳のそれぞれに対して品名等を入力することはできません。
今回のサンプルデータ「2025年3月分の01財布の取引」を、レポート>トランザクションで表示させると↓のようになり、件の3/30の複合仕分けは、食料品、酒、菓子・飲料 の3つのカテゴリーが存在することは見えていても、それぞれの金額は表示されていません。そして、これはデータとしてエクスポートしても同様で、入力したはずの情報が欠落してしまう仕様でした。
2.MoneyProの新機能
しかし、最近のMoneyProの仕様変更で、このあたりが大幅に改善されました。↓のように、トランザクション画面の[↑]のアイコンに、【CSV エクスポート オプション】という機能が追加されています。
- 通貨記号を別の列に(→これまで金額にくっついていた通貨記号を別の列に分離できる)
- 時刻を別の列に(→日付にくっついていた時刻を別の列に分離できる)
- 分割された複数カテゴリの取引(→複合仕分けの取引データを分割して出力できる)
の3つに対してチェックを入れてください。上の"通貨"と"時間"の2つの項目がOFFの状態で出力されたデータについては、MFFマクロV2.74はMFF形式へのデータ変換をしないようにしています。"分割"の項目は、チェックを入れた場合は複合仕分けのデータをそれぞれの内訳に分割し、チェックを入れなかった場合は、従来どおりカテゴリーのみが列挙され、金額は総額のみが出力されます。MFFマクロV2.74はどちらでも対応できます。
その状態で、MoneyProから取引履歴データをエクスポートします↓。
MoneyProから出力されるCSVファイルは、データの区分記号(デリミタ)がカンマではなくセミコロンであり、直接Excelで開くとまともな表の形にならないという不都合があります。
そこで、空のワークシート上でMFFマクロを動作させ、先ほどエクスポートしたCSVファイルを選択して、MFFマクロでファイルの中身を読み込ませます。MFFマクロは、ファイル名に「MoneyPro」という文字列が含まれていると、データがMoneyPro由来と判断して読み込むようになっています。
3.MFF形式へのデータ変換
ExcelのワークシートにMoneyProのデータを読み込むと、MFFマクロは即座にデータ変換にかかります。↓のデータを見てみますと、B列に"時間"、D・H列に"通貨"が追加されています。MFFマクロは、これら3列は無視しますが、以前のMoneyProのデータ形式ではこれらの要素は日付や金額にくっついており、それを排除する手間があったため、筆者にとっては有難い仕様変更ではあります。
MFF形式へのデータ変換が完了しました↓。2025/03/30の複合仕分けのデータに注目してください。MoneyPro上では、食料品500円、酒1,000円、菓子・飲料700円、酒200円と入力していたところ、このデータでは酒が1,200円に統合されています。このように余計な動作をするのがMoneyProのあまり褒められない特徴ではありますが、以前のMoneyProでは、こういったデータは先頭のカテゴリーである食料品として2,400円と変換するしかなかったので、朗報と言えるでしょう。
ただし…MoneyProの開発サイドの体質といいますか…やはりバグが存在します。実は、このような複合仕分けを使った取引がデータの末尾になっていると、CSVファイルとして出力した際に、正常なデータ行の後ろにゴミデータがくっついてくることがあります。MFF形式に変換すると、明らかにおかしな変換のされ方をしているのですぐ判ります。そのようなデータ行は削除して構いません。
4.MoneyProからのデータ変換の詳細
MoneyProの(いつ行われたのかは不明ですが)今回の仕様変更に伴い、MoneyPro側で日付および金額に余計な情報を付加するのを、ユーザーの設定によって防げるようになったため、MFFマクロV2.74のデータ変換動作も少々変わりました。
…しかし、MoneyProが少しずつ進歩を重ねているのは心強い限りですね。今後にも期待しましょう。
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