「ひかる」に対応したMFFマクロV2.52を出現させましたので、具体的なデータ変換の方法を述べていきます。まず、「ひかる」から出力したデータをMFF形式に変換する方法です。
1.「ひかる」から取引データを出力する
2024/03/11 「ひかる」のデータ入力方法(振替取引篇)のサンプルデータを入力した時点で表示した出納帳は↓のとおりです。「所得」・「利子配当」・「雑収入」といった収入の項目名の先頭に"□"が付けてあることを確認してください。
「ひかる」から取引データを出力するには、↓のように「詳細のファイル出力」を選択し、ダイアログで出力対象期間を指定し、区切り記号としてカンマを選択します。画面例では省略しましたが「ファイルの保存ダイアログ」で出力先フォルダとファイル名(デフォルトは"詳細.csv")を指定するとファイル出力が完了します。エンコードはShift-JIS、改行コードはCR+LFです。
2.「ひかる」からのデータを変換する
このファイルは、Excelで直接開くことも、MFFマクロで読むこともできます。↓はMFFマクロで読み込ませた直後で、A1セルが"日付"、A2セルが"項目名"となっていることをもって「ひかる」由来のデータであると判別し、MFF形式への変換が始まります。
変換処理が終わりました↓。振替取引が、振替支出・振替収入でダブっているのは、MFFマクロの本来の仕様どおりの動作です。また、「所得」・「利子配当」・「雑収入」といった収入の項目名の先頭の"□"が削除されていることにご注意ありたく。
3.「ひかる」→MFF形式 データ変換処理の概要
これまで述べてきましたように、「ひかる」は支出・収入・振替のそれぞれの取引について、「現金」・「口座」・「借入」のそれぞれ取引の主体となる資産種別ごとに異なる方法で記帳します。よって、MFF形式へのデータ変換も、それぞれのケースに応じて処理を記述しなければなりません。コイツをプログラムとして実装するのに手間と時間を要しました。
(1)支出取引
(2)収入取引
残念ながら「ひかる」のデータ形式では、記載されている項目名が支出なのか収入なのかを判別する方法がありません(金額が必ず正の値になり、取引種別を特定する他の情報も無い)。そこで、数の少ない収入の項目名についてのみ、先頭に"□"を付ける、という運用をお願いしなければなりません。
(3)振替取引
以前にも述べましたように、振替取引は「ひかる」では8種類有り得ますが、その中には「借入」から「借入」に資金移動させる、といった滅多に無いケースもあります。そこで、データ入力方法の解説と同じく、日常生活でよくある4種類のみチャートで示します。