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_今回は、PC家計簿「ゆう子の家計簿」の家計簿ソフトとしての基本的な事柄、すなわち日付関係の設定項目と、口座種別、費目構成をご紹介します。
1.日付に関する設定項目
_「ゆう子の家計簿」は、家計管理に必要な日付に関しては↓のように設定できます。率直に言えばかなり高機能です。
2.口座管理
_「ゆう子の家計簿」で管理できる口座数は30。種類は
- 銀行・郵貯
- クレジットカード
- 定期預金
- 株券・債権
- 金券
- 固定資産
_があり、口座間振替も記帳できます。電子マネーが無いのは元々1995年の製品ですから仕方が無く、「金券」を使うことになるでしょう。ちなみにJR東日本がイオカード(知ってます?)を導入したのが1991年ですが、このころは市中で電子マネー的に使える機能はもちろん無かったのです。
_なお、クレジットカードによる「金券」へのチャージは「口座間振替」で記帳できます。
_初期状態(正確には「ゆう子の家計簿」を初めて使う場面でのサンプル)では以下のように設定されています。
- 00 現 金(現金)
- 01 銀行1(銀行・郵貯)
- 16 クレジットカード1(クレジットカード)
- 22 スマホ決済1(銀行・郵貯)
- 30 一時小計(金券)
_口座の設定は、上部のメニュータブの【設定】>【口座・初期残高設定】で出現する↓のダイアログ内で操作します。口座名は、全角6文字まででかなり少なく、機能上の難点と言えます。口座に初期残高を設定する機能があり、前述の基本情報設定において設定した「家計簿データの開始年・月」の1日(ついたち)時点の残高を入力します。
_↑の画面の【口座の詳細設定】ボタンを叩くと、もう少し詳しい設定ができます。↓は「銀行・郵貯」の設定例です。
_↓はクレジットカードの詳細設定です。締切り日・支払い日・支払い口座等を設定することで、クレジットカードの利用に対する銀行口座からの引落しの取引データが自動作成されます。この動作を避けるには、クレジットカードも「銀行・郵貯」の口座として登録する方法があります。
3.費目構成と取引種別
_「ゆう子の家計簿」の費目構成は、支出項目24個、収入項目8個までとなっており、各項目について内訳30個、さらに、その30個の内訳に対してそれぞれ紐付く「備考」を20個まで設定可能です。つまり、ゆう子の家計簿は、項目>内訳>備考 という3階層の構成となっていますが、普段使う分には項目>内訳の二階層だと考えていて差し支えありません。
_ちなみに「ゆう子の家計簿」は内部処理で使うコード番号が公開されており、PDFのマニュアルの59Pではこのようになっています。
- 支出項目1~24
- 口座項目26~28
- 26 預金預け入れ
- 27 預金引き出し
- 28 口座間振替→「内訳欄」が振替先口座名になる
- 収入項目31~38
_すなわち、上記↑が「ゆう子の家計簿」の取引種別をも示しているわけです。
_なお、カスタマイズ画面は、↓のように固定された欄にユーザーが自由入力する形になっています。順序変更などの操作はできませんので、事前にExcel等を使って費目構成をよく検討しておき、そこからコピペするというような使い方をお奨めします。
_初期状態の費目構成は↓のようになっています。父母に子供二人の家庭が想定されているようです。内訳のところに入っている数字はコード番号であり、ゆう子の家計簿はコード入力を強く意識して作られていることが判ります。
_なお、この費目構成はあくまで「サンプル」であり、インストール直後の、「ゆう子の家計簿」に家計簿データが何も無い状態から作業を始めた場合にのみ適用されます。↓はインストール直後の初使用の際に表示されるダイアログです。別の家計簿データを新規に造る際には、口座および費目は空の状態になりますので、この点にはくれぐれもご注意ありたく。