2024/04/06

「ひかる」の検索機能・予算機能・グラフ機能

 2024/03/17 「ひかる」に、他の家計簿アプリからのデータを持ち込むためのデータ変換方法 で「ひかる」関係の連載は終わったわけじゃないですよ~

 データを一挙にインポートできるようになったので、大量のデータを入れないと調査できない機能をレポートします。

1.検索機能

 いきなりですが、「ひかる」の検索機能は正直申し上げて残念な部類に入ります。↓は2023年11月の「光熱費」という支出項目の取引データを検索したところですが…借方のデータしか抽出しないので、貸方(すなわち決済方法)が判らないのです。これは「ひかる」のデータ構造がそうなっているので仕方がありません。

 また、この検索結果をファイルとして出力するような機能も無いです。これはかなり惜しい。

「ひかる」の検索機能(項目で検索)

 ↓は、2023年10月の「53ぶんぶんカード」という借入(クレジットカード)に関係する取引を抽出したところです。

 キーワード欄に「53ぶんぶんカード」という文字列を入れていますが、ここは登録済の「特別品名」をプルダウンメニューで選択する欄なのです。自由入力も一応できますが、あくまでこの欄は品名欄に対する検索文字列を指定しているのであって、備考欄に対する検索はできません。つまり、普通に言われるところのキーワード検索は出来ない! これはかなり問題があります。

 そういう状況なので、置換機能も実装は中途半端で、簡単に言えば検索でヒットした取引の「特別品名」を変更することしかできません。備考欄に入力されている任意の文字列を別の文字列に置き換える、という機能ではないのです。 

「ひかる」の検索機能(特別品名で検索)

2.予算機能

 「ひかる」の予算に関するサブウィンドウは↓のようになっており、月ごとに異なる予算を設定できる優れものです。さらに、各項目について予算の適用をON/OFFできるのが素晴らしい。予算消化率をグラフで表示してくれたらもっと良かったのですがね。

「ひかる」の予算機能

3.グラフ機能

 我が友マスターマネーの泣けてくるようなグラフ機能に比べれば、「ひかる」はかなりハイレベルです。任意の期間で、積上げ棒グラフで口座残高や項目別の金額推移を表示できます。表示する項目のON/OFFが可能であるほか、グラフの描画色を変更できます(項目のみで、口座の描画色は変更できない)。また、凡例を叩くと、その項目のみのグラフに表示を切り替えられるので、特に支出の多かった月を見つけて原因を分析するのに便利です。さらに、グラフ内の縦棒を叩くと、その項目に所属する特別品名別の内訳のグラフに切り替わります。

「ひかる」のグラフ機能

 これだけ優秀なグラフ機能にもちょっとした欠点がありまして、設定を変更するたびにグラフは新規ウィンドウで描き直しとなるので、気がつくと画面上に大量のウィンドウが残っている…という事態になります。古いウィンドウはこまめに消すようにしましょう。


 今回の記事で「ひかる」関係の連載は一応終了です。ただし、現在、ある企画を考えておりまして、その中で再登場するかもしれません。気長にお待ちありたく。

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