_2023/06/08にアナウンスされました(適切な支出項目をAIが提案する新機能「Zaim カテゴリ整理 AI」を公開)。現在のところプレミアムサービス(有料)ユーザーが対象で、アプリ版のみの実装でありWeb版では使用できませんが…筆者が使ってみましたところ、とりあえずは↓のような結果になりました。
_では、どのような場面でこの新機能を活用できるか? それは、レシート読み取り機能で取引データを得た場合ですね。そこで、↓のようにZaimのアプリでレシートを読み取ってみますと…全ての明細が「未分類」となります。
_では、今回読み込んだ未分類の明細がどのように認識されるか? ②の画面で10秒ぐらい待たされて(サーバーの負荷状況等にもよるらしい)出てきた結果が③ですが、「氷結」を酒類だと分類することすら出来ていません。もちろん、Zaimの本来のカテゴリ構成には酒という内訳は無いので(筆者が追加したものです)期待どおりの動作とならないのもなんとなく判りますが、せめて食費とは認識して貰いたいものです。
_そこで、筆者が手動でカテゴリを修正したのが④であり、ここで【反映する】を叩くと⑤のように【反映しまシタ】と返してきます。しかし…
_↑の⑥のように、読み取ったレシートの取引を確認すると、カテゴリは未分類のままです。ああ、これはZaimのサーバーとスマホアプリ内のデータが同期できていないんだな…とすぐに思いあたって、⑦の画面のように【キャッシュを消してから同期】を行うと(この操作はあまりやるな、とZaimアプリが警告を出してきますが…この操作でなければこの不具合は解消されません)、⑧のようにカテゴリの修正が反映されています。
_しかし、この修正は筆者が行ったものですから、筆者は「カテゴリ整理AI」の恩恵は何ら受けておらず、むしろAIに学習させる手間を取らされただけです。
_では、せめて筆者の操作によってAIエンジンは賢くなったのか? という点を検証しましょう。それには、全く同じレシートをもう一度読み込ませてみるのが早道です。
_そこでやってみたのが↑の画面ですが、「氷結」を酒だとは認識してくれましたが、「外税」を消費税とは認識せず、「赤いきつね」も先に筆者が修正したように食料品とは認識してくれませんでした。何度か学習させなければならないのか…? いや、そもそもこのアプリは、本当にユーザーが行った修正をAIに「学習」させる仕様になっているのだろうか…?
_今のところ、AIによるカテゴリ提案機能は一日に20品目までに制限されているので(例えば10品目入っているレシートなら2枚分まで動作させることができる)、有料機能なのにお試し版をテストしたようなものです。このZaimの新機能を評価するにはまだまだ実験回数が足りないようです。