_当Blogもボランティア活動のようなものではありますが、 リアルでもやってみたくなりまして、近所にある地域コミュニティサロンで開かれているパソコン教室の先生を体験させていただく機会がありました。
_生徒さんはコミュニティサロンの常連的な方々(高齢者が中心)で、カリキュラムがあるわけではなく、時間になるとそれぞれ自分のPCを持ち込んで、自分がやりたいことを好き勝手に始めます。その中で判らないことが出てきたら先生を呼んで対処法を教えてもらう…という形式です。
_ところがまあ、皆さんのニーズは結構レベルが高く、例えば、書類の全ページをスキャニングしてデータ化したいとか、CDをリッピングしたデータをiPhoneに入れたいとか、年賀状作成ソフト(もうそういう季節です)をインストールしたいとか… 一回手順を教えたぐらいでできるような中身ではないことばかりです。
_よくよく聞いてみれば、実際、手順を教えても大抵は再現できないので、結局「やってあげる」という形になってしまうそうで…それでも出来なかったことが出来たときに大いに喜んでもらえたのは素直に嬉しかったです。
_しかし…スマホではできないニーズが多く、だからこそパソコン教室は盛況であるものの、その原因は、今のPCと周辺機器が初心者が使えるものには全然なっていないことにあります。例えば、生徒さんが持ち込んだスキャナプリンタを、教室内の無線LANネットワークに接続するだけでも大騒ぎです。アクセスポイントがどこにあるのか探し出して、AOSSのボタンを叩いて接続待ちになっている間にスキャナプリンタ側を操作して…これでも昔に比べればかなり楽にはなってますけど、それでも「そういうことをしなければならない」ということを理解してもらうのは大変です。
_また、厄介なのが、しょっちゅう出てくる、ポップアップでの通知やガイダンス! これが初心者の皆さんを大いに惑わせます。ほとんどは無視してよいのに、ポップアップの目的からして注意を引くようになっているので気が散ってしまうのです。「ああ、これは無視していいですよ」と何度繰り返したか…
_体験したのはたかだか数時間。充実感はありましたが、正直くたくたになりました。お一人お一人に対応する時間が長くなる(しかも不定)ので順番待ちが発生してしまい、一息入れる余裕が無く、明らかに先生側が不足している…読者の皆さんも、ぜひ体験してみては如何でしょうか。運動量はかなりのものですよ。