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2025/03/30

MoneyProへのインポートに向けたMFFマクロV2.70のデータ変換の仕様変更について

 2025/03/29 MFFマクロV2.70ついに登場 の記事で、MFF形式データで負の金額を取り扱えるようにした「MFFマクロV2.70」を公開しました。それに伴い、過去の記事で、MFFマクロの MFF形式→家計簿アプリ 方向のデータ変換処理の概要を示した「動作チャート」を差し替えておりますが、MoneyProについては

 …と、MoneyProの改良に合わせて動作チャートを変えており、これらの記事の図版を差し替えると混乱するため、最新の動作チャートを新規ページとして掲載します。

1.支出/収入データの場合

 MFFマクロV2.70における MFF形式→MoneyPro のデータ変換処理は↓のように行います。MFF形式では負の金額を許容しますが、MoneyProは許容しないので、MFFマクロのいわゆる「二回目動作」の際には、負の金額が入っているセルをで塗って処理を中断し、ユーザーに修正を促すようになっています。また、MFF形式の収入欄・支出欄にはどちらか片方にしか金額を入力できません。

MFF2MPの動作(支出・収入データの場合)V2.70

2.振替データの場合

 振替取引のデータについても、負の金額を認めず、修正を促す機能を実装しました。

MFF2MPの動作(振替データの場合)V2.70

 当サイトはあくまでBlogであるため「仕様変更に伴う最新情報の更新」といった事態には不向きなんですよね…。むしろWikiの方が向いています。が、Wikiは所感を書き連ねたりするには不向きであり、筆者としてはBlogの方が好ましいため、当面このスタイルを維持したいと思っています。

2023/08/21

MoneyProのトランザクション(取引データ)をエクスポートして他の家計簿アプリ向けに変換する方法を改めて解説します

 前回の記事でMoneyProのV2.9.10に対応したMFFマクロV2.44を公開しました。今回は、それにより新仕様のMoneyProからエクスポートしたデータをMFF形式に変換する方法を解説します。

1.MoneyProからのエクスポート


 (参考)以前のMoneyProからエクスポートしたデータの変換については以下の記事を参照


 今回サンプルとするデータは↓のとおりで、MoneyProの特徴である支出・収入・振り込み(振替取引のこと)・資産購入・資産売却・取得負債(いわゆる借金)・完済負債(いわゆる借金返済)の各種の取引種別を網羅しています。①の開始残高は、MFFマクロでは無視します(後述)。

MoneyProの残高画面の取引一覧

2023/08/20

MoneyProのエクスポート/インポート機能の仕様変更に対応したMFFマクロV2.44公開

 2023/07/09 MoneyProの知られざる大バグフィックスに対応したMFFマクロV2.43登場で、MoneyProのインポート機能の改善に対応しMFFマクロをV2.43に更新した当時、MoneyProのバージョンは2.8.35でした。2023/08/19時点では2.9.10と、ここ最近、頻繁にアプリが更新されています。

 で、先日、MoneyProのインポート機能が更新されたのであれば、エクスポート機能ももしかして…と思って確認したところ、やはり大きな仕様変更がなされていたことに気がつきました。MoneyProはアプリの更新履歴を公開していないため、それがV2.8.35以前なのか、以後なのか、もはや確かめる術はありません。しかし、少なくとも現時点で、MoneyProの振る舞いとMFFマクロの振る舞いは微妙にズレてしまっているので、MFFマクロ側を更新しなければなりません。そこで、今回V2.44を公開いたします

1.MoneyProのエクスポート機能はどのように変わったか

 以前のMoneyProからエクスポートされるデータファイルの中身は、2020/05/30 MoneyProのデータを他の家計簿アプリへエクスポートする(後篇)を参照していただければ判りますように、同じファイルの中で、支出・収入・振り込み(振替取引のこと)・資産購入・資産売却・取得負債・完済負債…という取引種別毎に行をまとめる形でデータが並ぶようになっていました。

 現在のMoneyProでは↓のように、日付をキーに昇順ソートされ、全ての取引種別が混在する形でデータが並ぶようになりました。要するに、インポートするファイルの形式とほぼ同じになっています。

MoneProV2.9.9以降からエクスポートしたトランザクション

2023/07/14

第4版 家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較

_当Blogでは、これまでに家計簿アプリのデータ入出力機能についての性能比較を↓の記事で掲載しておりました。

_今回、評価項目の整理と、対象とする家計簿アプリの追加、および、アプリのアップデートによる評価の見直しを行いました。これはあくまでも筆者たる たこぶつ の独断と偏見と無知によるものですので、参考程度として決して鵜呑みにはしないようにお願いします。

第4版 家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較

2023/07/09

MoneyProの知られざる大バグフィックスに対応したMFFマクロV2.43登場

 前回の 2023/07/05 【朗報】MoneyProのファイルインポート機能が大幅に改善されたようです【速報】 のとおり、Windows版のMoneyProアプリについて(おそらくはV2.8.35で)コッソリと重要なバグフィックスが行われました。

 以前のMoneyProは、CSVファイルでのデータインポート時に、収入取引にカテゴリを指定していると、カテゴリを正しく認識しない、という不具合がありました2020/10/11 MoneyProアプリのV2.5.4バージョンアップでも不具合は解消せず 参照)。さらに以前はそのようなCSVファイルをインポートしようとした時点でアプリがクラッシュしていた2020/05/29 MoneyProへ他の家計簿アプリのデータをインポートする(前篇) 参照)ので、それに比べればはるかにマシになっていますが、いずれにしても大変困った事態です。

 そこで、当Blogでは、MFFマクロでMoneyProインポート用のCSVファイルを出力する際には、収入取引の場合にカテゴリ欄を空にするという暫定措置で対処しておりました。つまり、収入取引についてはインポート後にユーザー各位が全てカテゴリを再設定しなけれならず、これはかなり大きく余計な手間であったわけです2020/05/29 MoneyProへ他の家計簿アプリのデータをインポートする(後篇) 参照)

 しかし、この度のアプリ側のアップデートでその必要がなくなりましたので、MFFマクロ V2.43ではこの暫定措置を解除して、CSVファイルの収入取引にもカテゴリ欄を入れるよう、本来の処理に修正しました。今回は、その詳細を解説します。

【追記】:MFFマクロV2.44でさらに改良しました。こちらの記事をご参照ありたく。

2023/07/05

【朗報】MoneyProのファイルインポート機能が大幅に改善されたようです【速報】

_取り急ぎ朗報を速報します。Windows向け財務・家計簿アプリ「MoneyPro」 のCSVファイルインポート機能について、当Blogでは、

_…このように2つの不具合を指摘しておりましたが、筆者が本日確認したところ、MoneyPro V2.8.35においてこの不具合が両方とも解消されていることが判明しました(解消されたのがこのバージョンなのかそれより前なのかは不明です)

WindowsアプリMoneyProV2.8.35

_これは、当Blog的にはかなり大きなことです。MoneyPro(のファイル入出力機能)に関する筆者の評価を大幅に見直さなければなりません。読者の皆様に堂々とお奨めできるレベルの完成度になったからです。

_詳細は改めてご紹介します。また、MFFマクロの振る舞いも変更する予定です。しばしお待ちありたく。

2022/10/16

MFFマクロV2.40 控えめに登場 マネーフォワードMEのデータの変換に関する仕様変更

_MFFマクロの導入法と使用法 のページにてソースリストを公開しています。変更点は、

  1. Dr.WalletのデータをMFF形式に変換する際、Dr.Wallet側の「ショップ名」欄の文字列をMFF形式の店名欄に二重に書き込んでしまうことがあるバグを修正した
  2. ワークシート上のデータをMFF形式に変換する際、エラー状態のセルがある場合にデータファイルをMFFマクロで読み直すことをユーザーに提案する機能を廃止した
  3. マネーフォワードMEからダウンロードしたデータにおいて、ID欄のセルがエラーを起こしている場合は無視して、MFF形式のID欄を空白にするようにした
  4. MoneyProが、インポートするファイルの名前に全角文字が入っていると、インポート時にアプリがクラッシュするようになってしまったため、デフォルトの出力ファイル名を"MoneyProImport.csv"に固定した

_2022/08/31 マネーフォワードMEからDLしたCSVファイルのID欄に記号が入って困る件の朗報とは言えない続報 で報告しましたが、マネーフォワードMEが出力するデータファイルには深刻な問題があります。これまで、Web版からDLしたデータについてはMFFマクロ側でそれをフォローしてきましたが(↓の画面例)、AndroidアプリからDLしたデータについてはお手上げの状態になってしまったため、方針を転換して積極的な対処を取り止めました。

マネーフォワードMEからDLしたデータをMFF形式に変換する

_MFFマクロV2.40以降の動作は↓のようになります。J11セルに入っているID欄の文字列にの先頭にマイナス記号が入っているために、Excelはこれをセル参照の式として解釈しようとしてエラーを起こしています。このようなセルの情報は無視してMFF形式への変換を行うようにしました。

_この仕様変更の副作用としては、このデータを変換後、IDを使って重複取り込みを防止する機能を有する家計簿アプリ(例えばマイクロソフトマネー)にインポートする際には、重複していることを検出できなくなるケースが発生します。まあ、発生頻度は稀ではありますが…

マネーフォワードMEのエラーを含むデータへの対処を変更した

_当Blogとしては、マネーフォワードMEのデータは

  • Web版の家計簿画面からCSVファイルをダウンロードする
  • Excel上で空のワークシートを開いた状態でMFFマクロを起動
  • MFFマクロのファイル選択ダイアログで読み込むファイルを指定する
  • データが自動的にMFF形式に変換される

_という手順で取り扱うことを激しくお奨めします。

_アプリ版からDLしたデータには、どういうわけか途中にTabが含まれることがあり、データの区切りの認識が狂うという問題も発見しています。こりゃ相当な難物だぞ…


_また、2022/09/20 Money Pro突然死の原因はどうやらインポートするファイル名に2バイト文字を入れていることにあるらしい の対処として、MFFマクロが出力するMoneyProインポート用ファイルのデフォルトの名称に全角文字を入れないようにしました。


_あまりパッとしないバージョンアップで恐縮ですが、特に上記の2.と3.は重要な仕様変更であるため、MFFマクロのバージョンアップの手順により、ユーザー各位の環境におけるマクロプログラムを更新していただきますよう、お願いします。

2022/09/20

MoneyPro突然死の原因はどうやらインポートするファイル名に2バイト文字を入れていることにあるらしい

_2022/09/19のMoneyProにCSVファイルをインポートしようとすると突然死するようになった件ですが、Money Pro開発元のiBear.LLCとメールをやり取りしている間に、原因らしきものを発見しました。

_iBear.LLCに、インポートしようとしたCSVファイルを送る際に、日本語入りのファイル名だと相手側が迷惑するかもしれない、と考えてファイル名を1バイト文字のみにして送ったのですが、「もしかすると…」と思いついてそのファイルをMoneyProに取り込んでみますと…突然死は起きませんでした。

_MoneyProは、インポートの際に、CSVファイルのデータ列の割り付けを指定するダイアログを出してきます。最初の1列目の割り付け指定のダイアログの段階ではファイルは読めています。しかし、ここで【次へ】ボタンを叩くと…MoneyProはここでもCSVファイルを読みに行くようでして、第2列目の割り付け指定のダイアログを出す前に突然死していたわけです。

_つまり、第2列目以降を割り付ける際にCSVファイルを読み込むプログラムに問題がありそうです。しかも、これはV2.7.5では発生していなかった(2021/01/07 MoneyProの目標管理機能ってナニ?で確認済み)ので、それ以降のバージョンでエンバグしたものと考えられます(【2022/10/16追記】:開発元からは「そのあたりはいじっていない」と否定されましたが)。

_現在、これらの情報を開発元に提供して対処を待っています(【2022/10/16追記】:打ち切りました)。が、MFFマクロがMoneyPro向けに出力するCSVファイルのデフォルトのファイル名に全角文字を入れないように対策する必要はありそうです。当面は、ファイル名指定のダイアログでユーザー各位が修正してください。→MFFマクロV2.40で対処しました。

_ところで、CSVファイルを読み込むプログラムが改変された、ということは…2020/10/11 MoneyProアプリのV2.5.4バージョンアップでも不具合は解消せず で指摘した「CSVファイルインポート時に、収入取引のデータにカテゴリーを指定してもまともに取り込めない」というバグが修正されたのか? と一瞬期待しましたが、それは修正されていないままでした。残念~!

_【2023/07/09追記】:これらのバグはV2.8.35(?)で解消されましたので、MFFマクロV2.43で対応しました。

2022/09/19

MoneyProにCSVファイルをインポートしようとすると突然死するようになった件

_すでにTwitterで速報した内容ですが…

_MoneyProのWindowsアプリ版にデータをインポートする方法については、これまでに以下の記事でご紹介してまいりました。

_その後、個人的にいろいろありまして、しばらくMoneyProを触っていなかったのですが…先日、久しぶりにデータをインポートしようとしたら、とんでもない事態になっておりました。

_インポートするCSVファイルを指定すると「第一列は日付なんだな?」という意味のダイアログが出てくるまでは良いのですが、ここで【次へ】ボタンを叩くと、アプリが突然死するのです。本来は「第二列はカテゴリーなんだな?」という意味のダイアログに移行するはずです。

MoneyProにCSVファイルをインポートしようとすると突然死するようになった

_なお、インポート用CSVファイルの列の並びが影響しているのか?と考え、配列を何通りか変えてインポートを試しても、必ず2列目の割り付けを確認する前の段階でアプリが落ちます(ダイアログが消えるのではなく、メインウィンドウもろとも消えてしまう)

_現在のMoneyProのバージョンは↓V2.8.31。いつからこうなってしまっているのかは不明ですが、少なくともV2.5.4V2.7.5ではこの症状はありませんでした。

MoneyProのバージョン情報

_なお、2020/05/31 MoneyProにOFXファイルを取り込む方法 でご紹介したとおり、OFXでのデータ取り込みは可能ですが、凄まじい手間がかかります。CSVファイルで取り込めないとなるとMoneyProは死んだも同然。しかも、かつてできたことができなくなるというのは論外の外の靴の裏です。

_MoneyPro開発元のiBear.LLCには日本語版公式サイトの連絡フォームを通じて通報しましたが、果たして言わんとすることが通じるだろうか…

_【2023/07/09追記】:このバグはV2.8.35(?)で解消されましたので、MFFマクロV2.43で対応しました。

2021/02/04

家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能に関する各論(Dr.WalletとMoney Pro篇)

_2021/01/15に「家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較」という記事をアップしましたが、家計簿アプリ別の解説ができておりませんでしたので今回から連載でフォローしたいと思います。文字コード順に、まずはDr.Walletから。

1.Dr.Wallet

  • インポートに関する記事は2020/09/13(評点27)
  • エクスポートに関する記事は2020/09/12(評点18)

_Dr.Walletは(当Blogにてたびたび申し上げていますように)Web版の完成度が低く、インポートのたびにデータ列の割付と費目の変換ルールを指定しなければならない、という点でユーザーに多大な手間を強いるものになっています。エクスポートについても、有料プランの機能であるにも関わらず全ての振替取引がデータに含まれないという残念な仕様により高評点(=低性能)となっています。

_ちなみに、Dr.Walletには裏口とも言うべきエクスポート方法もあり、そちらでは振替取引は含まれますが、時間単位は月ごととなり、面倒な手順を伴うため、こちらも高性能とは到底言い難い状況です。

_Dr.Walletの運営会社のBearTail Xは2020年秋に「レシーピ!」Android版の事業を承継しておりますので、これによってDr.Walletとレシーピ!の統合を図るものと思われます。その際にはインポート/エクスポート機能をせめてまともなレベルに引き上げてもらいたいものです。

Dr.Walletのデータインポート/エクスポート機能

2021/01/07

MoneyProの目標管理機能ってナニ?

_先日、MoneyPro(に関する前回の記事はこちらです)を起動させたところ、バージョンアップと新機能の告知がありました。「目標」という機能が追加されたそうです。ううむ、どっかで似たような話をしたばかりだぞ…。

「目標」機能が追加された

2020/10/11

MoneyProアプリのV2.5.4バージョンアップでも不具合は解消せず

_久々にMoneyProを取り上げます。当Blogで最初に取り上げた2020/05/25の記事以降もアプリは細かく改良されており、先日もバージョンアップがありました。

1.オンラインバンキング機能は邦銀は非対応らしい

_先日MoneyProを立ち上げた際に↓のようなダイアログが表示されました。が、日本の銀行には対応していないようです。Money in Excel同様、期待してませんでしたけど。

MoneyProでオンラインバンキングが使えるようになったそうだが日本の銀行はサポートされていないようだ

2020/06/04

MoneyProレビューその8:
補遺と総評

_MoneyProについての連載は前回までで12回を数えます。一般に、家計簿ソフトについては、何が出来て何が出来ないかを解説している記事がどういうわけか少なく、MoneyProは特にそうだったので必然的に分量が増えました。今回の補遺と総評で連載を一応締めたいと思います。


1.取引データの複数カテゴリー分割記帳機能は使ってもあまり意味が無い

_MoneyProは、一つの取引で複数のカテゴリーに跨がるような収入・支出取引を入力できる機能があります。例えば、あるスーパーでの2,000円の買い物について、

  • 食費/食料品 1,200円
  • 食費/酒 300円
  • 日用品 500円

_と分割して入力できるわけです↓。

MoneyProは、一つの取引で複数のカテゴリーに跨がるような収入・支出取引を入力できる機能がある

2020/06/03

MoneyProレビューその7:
口座の残高調整機能の不可思議な動作

_今回は(前回の記事はこちら)、MoneyProの残高調整機能について解説します。家計簿ソフトにおいては地味ながら重要な機能であり、どんな動作をするか、あまり期待せず検証しませう。


1.例によってテスト用データの設定から

_テスト用に05財布という口座を、開始残高10,000円で設定します↓。この操作を行ったのは4月5日です。

05財布という口座を、開始残高10,000円で設定

2020/06/02

MoneyProレビューその6:
その他資産・その他負債に関する取引

_MoneyPro(前回の記事はこちら)は家計簿というよりは資産管理ソフトなので、自分が所有している現金同等物以外の「資産」と、自分が他人に対して背負っている「負債」を管理する機能があり、それに伴って取引種別(トランザクションの種別)も専用のものが用意されています。しかし、これらがどのように作用するのかが非常に分かりにくいため、筆者がテストした範囲で解説します。


1.資産購入

_↓は、49その筋銀行から40,000出して「91ダミー資産」という資産(貴金属)を購入した、という入力例です。【資産残高を増額】がONになっているのは、このトランザクションにより「91ダミー資産」を40,000円増額するという意味で、OFFにすれば増額は行われません。


資産購入

_このトランザクションのデータをエクスポートした場合は、そのスイッチのON/OFFによらず

  • 49その筋銀行→91ダミー資産_40,000円の資産購入(MFFマクロでは振替取引に変換する)
  • 49その筋銀行から40,000円の支出

_の2つの取引として出力されます。基本的には【資産残高を増額】=ON とすべきでしょう(はっきり言って、この機能にどんな意義があるのかよく判らん…OFFなら「贈与した」ことにはなるけど…)

2020/06/01

MoneyProレビューその5:
清算管理機能の謎

_前回までの記事で、MFFマクロによるMoneyPro関連のデータ変換方法の解説は一段落しました。しかし、MoneyProにはまだまだ未解明の機能が残されています。その中でもっとも情報が少なく難解なのが清算管理機能でしょう。筆者の実験過程を例に、その動作を解説します。

1.クレジットカード口座をでっちあげる

_まず、実験用のダミーのクレジットカード口座を新規設定します↓。作業を行ったのは2020/04/02です(ちなみにMoneyProは「いつ操作を行ったのか」が非常に重要になる家計簿ソフトです)

MoneyProにクレジットカード口座を設定

_【限度額】…は、そのクレジットカードの利用枠ですね。【借入金】は、新規設定する時点におけるクレジットカードの利用残高で、↑では一応10万円としてありますが…実は入力しても意味がありません(理由は後述)。そして、↑の【照合】が肝心の清算管理機能のスイッチになっています。ONにするとその下に【自動精算済み】のスイッチが出現します。

_↑の設定を【保存】すると(下の【削除】ボタンがすごく目立つのでついつい叩いてしまいますが、間違えないように!)、クレジットカードの欄に【59ダミークレジット】が出現します。その【59ダミークレジット】を選択する(チェックマークを入れる)と、↓のように黄緑で囲った部分が表示されます。これはクレジットカードであれば表示されるのですが、【照合】スイッチ=ONで【清算済み】額が表示されるようになっています。

2020/05/31

MoneyProにOFXファイルを取り込む方法

_今回の記事(前回の記事はこちら)は、ちょっとした余興とも言うべきもので、MoneyProにOFXファイルを取り込む方法を解説します。これも一筋縄ではいかない相手ですよ。

1.MFFマクロによるOFXファイル出力

_MFFマクロ(V1.80以降)でOFXファイルを出力する方法についてはこちらの記事を参照して下さい。なお、口座名を単一の口座で絞り込む(D2セルのオートフィルタを使用)か、もともと単一口座のデータであることを確認してください。その状態で、B1セルのドロップダウンリストから

MFFマクロでOFXファイルを出力
  • OFX-3-BK:銀行口座用のOFXファイルを出力する
  • OFX-3-CC:クレジットカード用のOFXファイルを出力する

_のどちらかを選択し、B1セルにセルカーソルを合わせてからMFFマクロを動作させます。

_MFFマクロは、このデータに紐付けられている口座の番号を聞いてきますので、テキトーに答えたあと、OFXファイルのファイル名・保存先を指定すれば目的のOFXファイルが保存されます。

2020/05/30

MoneyProのデータを他の家計簿アプリへエクスポートする(後篇)

_前回の記事で、MoneyProからエクスポートしたデータをMFF形式に変換する操作方法を解説しました。今回は、MFFマクロがその処理をどのように行っているのかを解説します。なにせMoneyProって奴はすごく変なことをするソフトでして、ユーザー各位がこの変換処理の内容を理解していないと、数字が合わなかったりする事態が懸念されますので…長文となることをご容赦ありたく。

【追記】:MoneyProのアップデート後の状況については 2023/08/21 MoneyProのトランザクション(取引データ)をエクスポートして他の家計簿アプリ向けに変換する方法を改めて解説します を参照して下さい。

3.MFFマクロによるMFF形式への変換

_↓に、MoneyProからエクスポートしたデータをExcelに取り込んだところを示します。青線で囲ったところが資産・負債に関係する取引、赤線で囲ったところがそれから派生した取引です。レポート画面で表示させたトランザクションに含まれていたデータがここにも同様に含まれていることが判ります。

MoneyProからエクスポートしたCSVファイル

MoneyProのデータを他の家計簿アプリへエクスポートする(前篇)

_MoneyProに関する一連の記事(前回の記事はこちら)も、佳境に入ってきました。今回は、MoneyProからのデータのエクスポートについて解説します。

【追記】:MoneyProのアップデート後の状況については 2023/08/21 MoneyProのトランザクション(取引データ)をエクスポートして他の家計簿アプリ向けに変換する方法を改めて解説します を参照して下さい。

1.エクスポートは少々変な方法になる

_実のところ、MoneyProは「その他の資産」・[その他の負債」に関する取引について実に奇妙な振る舞いをするソフトです。今回はそれについての解説も行うため盛りだくさんの内容になってしまいますがご容赦下さい。

_まず、MoneyProの残高画面で3月分のトランザクションを全て表示させたときのデータを↓に示します。この中で青線で囲った4つの取引が、上から完済負債・資産売却・取得負債・資産購入になります。

MoneyProのサンプルデータ

2020/05/29

MoneyProへ他の家計簿アプリのデータをインポートする(後篇)

_前回の記事で、MFF形式の家計簿データをMoneyProにインポートできる形式のCSVファイルに変換するところまで解説しました。今回は、MoneyPro側でのインポート操作についてお話しします。

_【追記】:その後のバージョンアップでMoneyProの振る舞いが少々変わりました。2020/10/11「MoneyProアプリのV2.5.4バージョンアップでも不具合は解消せず」で解説しております。

_【2023/07/09追記】:MoneyPro V2.8.35(と思われる)では重要なバグフィックスが行われています。詳細は 2023/07/09 MoneyProの知られざる大バグフィックスに対応したMFFマクロV2.43登場 を参照してください。

4.MoneyProへのインポート手順

_MoneyProのデータインポート機能は多機能故に手順は多いです。まず、残高表示画面↓において右上のインポートボタンを叩くと、「どの口座にデータを取り込むか」を選択するメニューが出現します。しかし、実はこのメニューにはCSVファイルの取り込みにおいては大した意味は無く、どの口座を選んでもデータ取り込みができます。

MoneyPro_インポートボタンを叩く

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家計簿アプリとデータをやりとりするファイル形式のまとめ(第二版)

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