2025/09/02

PayPayに対応 MFFマクロV2.71出現

 久々のMFFマクロの更新です。2025/08/10 マネーフォワードME(iOS版)にPayPayの取引履歴CSVデータをインポートする機能が出現しました で少々匂わせていた新機能を実装。PayPayアプリからダウンロードした取引履歴データをMFF形式に変換できるようになりました。MFFマクロV2.71のソースリストや導入方法につきましては MFFマクロの導入法と使用法 のページをご覧ください。

MFFマクロV2.71の動作概念図

1.PayPayアプリから取引履歴データをダウンロードする

 Android版のPayPayアプリから取引履歴データをダウンロードする方法は↓のとおりです。スマートフォン本体にダウンロードしたCSVファイルを、Android標準の共有メニューからメール等の方法でPCに移します。↓の例ではGmailを使っています。

 なお、PayPayの取引履歴データは、Transactions_YYYYMMDD-yyyymmdd.csv のようなファイル名になります。YYYYMMDDは対象期間の開始日、yyyymmddは終了日です。なお、ファイルのエンコードはUTF-8、改行コードはCr+Lf。BOM付なので、Excelで直接開いても文字化けしません。

PayPayアプリからCSVデータをダウンロードしてPCに送る

2025/08/12

シンプル家計簿MoneyNoteにプレミアムプランが出現したが、購入できない状態

 シンプル家計簿MoneyNoteは、文字どおりシンプルでありながら完成度が高く、筆者としては2024/04/15 新年度から家計簿アプリを始めるなら多分シンプル家計簿MoneyNoteがいいと思う で述べましたように、初心者にもお勧めできる家計簿アプリだと考えておりました。が、最近、このアプリを起動してみると…これまで無料で提供されていたCSVファイルの出力機能が、プレミアムプラン(有料)の機能とされてしまったようです。

シンプル家計簿MoneyNoteに有料プランができたが購入できない状態

 「サブスクリプションではない」という点は評価できるのですが…↑のようにプレミアムサービスを購入しようとしても、現時点でアプリ側が反応せず、価格がいったいいくらなのかすら知ることができない状態です。

 しかも、↑の左の画面の【PC用データの出力】機能は、すでにプレミアムサービスへの移行を促す画面に切り替わっているので、現時点でこのアプリのデータを正規の方法でアプリ外へ取り出すことはできません(当Blog独自の方法で、バックアップデータをMFF形式に変換することはできますけど)。これはかなり困った事態だ…。有料機能を使用開始するなら、こういった事態にならないように細心の注意を払わないといけませんなあ。

 当Blogでは、シンプル家計簿MoneyNoteから出力した取引データをMFF形式に変換する機能のほか、本アプリのデータバックアップ機能を活用して、MFF形式データを本アプリに強引に取り込ませる機能も実装しております。が、このプレミアムプラン出現でMFFマクロの動作にどのような影響が出るかも、現時点では不明です。情報が得られましたら、レポートしたいと思います。

2025/08/10

マネーフォワードME(iOS版)にPayPayの取引履歴CSVデータをインポートする機能が出現しました

 少し古い情報(筆者が認識したのは2025/07/25)ですが、マネーフォワードMEのiOS版アプリに、PayPayアプリでダウンロードした取引履歴のCSVファイルを取り込む機能が実装されたそうです。

PayPay取引履歴データ取り込み機能の告知

 ご存じのどおり、PayPayはキャッシュレス決済サービスにおいて大きなシェアを誇っております。しかし、各種のオンライン家計簿アプリとの連携には冷淡なのが以前から問題視されていたところです。

 マネーフォワードMEは、2018年12月に"ME"が付いた際に、CSVファイルのアップロード機能を廃止しています。それ以来の「外部データの取り込み機能」の復活リリースにより、PayPayとの公式な連携機能をサポートできなくとも、PayPayに一応は対応した、ということになります。

 …ということは、MFFマクロもPayPayのCSVファイルに対応しなければならないのか…? それはまた別途検討する予定です。

2025/07/23

たまには迷惑メールフォルダを見るのも悪くない

  証券会社サイトに対する不正アクセスが大問題になって以降、詐欺メールの対象が、他の業種にも拡大しております。筆者の迷惑メールフォルダを見ても

  • 国税庁
  • イオンカード
  • えきねっと
  • ANAマイレージクラブ
  • ETCサービス(って何だ?)
  • ヤマト運輸
  • JAサポート
  • Visaカード
  • FamiPay
  • マスターカード
  • 日専連カード
  • 東京電力エナジーパートナー

 とまあ、怪しげなアドレスからのメールがわんさとやってきています。どんな企業(等)を騙ってくるのか、たまには確認しておくべきかとも思いますが、メールの中のリンクはくれぐれも触らないよう、ご用心ありたく。

2025/07/15

楽天家計簿その後

 2024/04/19 楽天家計簿がいきなり出現 のその後の動向についてです。

 公式サイトを見ますと、証券会社との連携機能(2024年7月)、Android版リリース(2025年4月)といった公約は既に果たされています。

 また、家計簿アプリとして重要な「振替取引のサポート」(2025年7月)が実装されています。当Blogでさんざん申し上げておりますように、家計簿アプリにおける振替取引機能というのは実装がかなり難しいので、楽天グループのこのアプリに対する意欲は本物なのだろうな、という気がします。少なくとも、LINE家計簿(←当Blogの関連記事群)のような竜頭蛇尾にはならないでしょう。

 今後は、有料(プレミアム)プランの導入が年内に予定されています。このアプリの詳細はいずれそのうち取り上げたいと思います(要するに予定は未定)

2025/07/02

【凶報】マネーフォワードMEのプレミアムプランが値上げされます

 改定額等はこちらをご覧いただくとして…問題は値上げの理由。

>昨今の物価上昇などの影響を受け、サービスの提供に必要なシステムの保守および運用コスト、APIにかかる費用などが年々増加しております。

 …やはり金融機関とのAPI連携の費用が負担となっているのですな。

 ただし、値上げの対象は「プレミアムプランのスタンダードコース」であって、「プレミアムプランの資産形成アドバンスドコース」は対象外です。もともと後者は(筆者の見るところでは)割高感があったので値上げを見送ったのでしょう。

 気になるのは、他のオンライン家計簿サービスにも波及するか? というところですが…やっぱりそうなるんだろうなあ。

2025/06/25

証券会社の多要素認証導入へのオンライン家計簿サービスの対応

 2025/05/26 詐欺対策でオンライン家計簿のアカウントアグリゲーションサービスに冬の時代到来 で述べましたとおり、証券会社のサイトがログイン時に多要素認証を導入したことで、オンライン家計簿サービスが対応しています。

 まず、登録済の金融機関サイトに一括でアクセスする機能から、証券会社を対象外とするようになりました。証券会社の多要素認証は「ログインの直前に、あらかじめ登録された電話番号から、証券会社が指定した番号に電話をかける」という電話番号認証という方法が多いです。それを果たしてから、オンライン家計簿サービスに連携させてある証券会社に個別にアクセスさせる、という手順が導入されています。こいつがまあ面倒くさい…!

 電話番号認証は、証券会社の指定番号に電話してから3分以内にログインしなければなりません。3分というのは結構慌ただしいです。そのため、オンライン家計簿のアプリを起動し、証券会社のサイトに個別にアクセスする準備をしておいて、電話をかけてログインできる状況になったらアプリのアクセス操作を行う、というテクニックが必要です。その3分以内に他人に話しかけられたりしたら、やり直しは必至です。

 オンライン家計簿サービスと証券会社サイトの相性の問題から、電話番号認証では連携動作ができないケースも生じています。その場合は他のログイン方法を考えなければなりませんが、よくある「ログインする際のデバイスを限定する」デバイス認証って、オンライン家計簿サービスのサーバーは対象にできるんでしょうかね?

 このように、オンライン家計簿サービスと証券会社の連携機能についてはまだまだ混迷が続いています。こんなに厄介な事態になるなら、繰り返しますけど、さっさとAPI連携に走ってくれないものか、と思いますね。筆者に言わせれば、これは証券会社側の怠慢です。このセキュリティ面での怠慢こそが不正アクセス問題を誘発しているわけで、証券会社の早急な体質改善が望まれます。

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