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2024/11/25

マネーフォワードMEとZaimからパートナー間の家計簿共有機能が登場します

マネーフォワードME:2024/11/20付 【11月22日は「いい夫婦の日」】共働き夫婦・パートナー間で黒字家計を実現する管理スタイルは? 『マネーフォワード ME』、家計管理に関するアンケート結果とワークシートを公開

>『マネーフォワード ME』では、2025年1月下旬より、夫婦やパートナー間でお金の管理ができる新機能「シェアボード」を提供開始予定です。

>本機能は『マネーフォワード ME』の利用者同士で使うことができます。専用ページ内で、『マネーフォワード ME』に連携している金融関連サービスの口座から相手と共有したいものを選択することで、口座状況を一覧で確認可能に。さらに、連携した口座の入出金情報をもとに2人の家計簿も作成されるため、パートナーとともに家計・資産管理に取り組みやすくなります。

Zaim:2024/11/12付 「家計円満」のカギは家計状況の共有だった!家計簿アプリ「Zaim」 にふたりで管理する新機能「ペア家計簿」登場

>新機能「ペア家計簿」では、銀行や証券口座においてパートナーと共有したいものを選んで互いにシェア(共有)することができ、口座残高の合計や推移をいつでも見ることができます。また、「ふたりの意気込み」として一緒にお金に対する目標を設定することも可能。共通の目標を考えふたりのお金を”見える化”することで、お金について話し合うきっかけを作るコミュニケーションツールとして役立てることができます。

…とまあ、極めて近いタイミングで、オンライン家計簿サービスの両巨頭が、パートナー間での共有機能を極めて類似した形で提供することを公表しました。

 パートナー間での家計簿共有、と言えば先行事例はOsidOriですね。2020/12/22 OsidOriに苦戦していますから始まる連載記事でかなり詳細に取り上げましたが、それ以降はトレースしていません。しかし、当時でもOsidOriはかなり複雑な動作をする家計簿アプリであり、率直に申し上げて、使いこなせたペアは恐らくほとんど居なかったのではないでしょうか。

 OsidOriが複雑化した原因は、代行入力とか、精算管理とか、パートナーの家計簿データにある程度干渉するような機能を実装していたことにあります。それに対し、今回マネーフォワードMEとZaimがリリースするのは、どうやらパートナーのデータの一部を閲覧する機能にとどめるようで、それが賢明でしょう。この新機能は、当Blogの主題であるデータ変換とはあまり関連が無さそうですが、注目すべき新情報がありましたらまた取り上げたいと思います。

2023/12/25

牛透明の謎~家計簿アプリのレシート認識機能をレポートする

  今回は、当Blogではこれまで取り上げてこなかったネタです。家計簿アプリのレシート認識機能について試してみます。これについてのネット記事は例えば 【2023年】レシート読み取り機能で比較!人気の家計簿アプリ5選 がありますが、当該の記事は実態としては「レシート読み取り機能を有する家計簿アプリの総合的比較」となっています。当Blogの今回の記事は、同じレシートをそれぞれの家計簿アプリで認識させたらどうなるのか? という点のみを比較してみたいと思います。

 テスト対象は、マネーフォワードME、Zaim、おカネレコ、レシーピ、スマートレシート、Recemaru(レシマル)の6つです。Dr.Walletは、有料プランではレシートの品目データを人力入力し、無料プランではレシートの総額のみを人力入力する仕様であり、比較しても意味が無いので対象外です。

1.マネーフォワードME

  • マネーフォワードMEのレシート撮影画面はレシートを表示する範囲が少し狭く設定されている。
  • 3品目目の DCM養生テープ半透明 が 00gpcM養生テーブ牛透明 と認識されている
マネーフォワードMEテーブ牛透明

2023/12/05

Zaimにスマートレシートのデータが自動的に入るように連携する機能を試してみました

【注意】今回の記事は「スマートレシート」に関するものです。レシマルの記事ではありません!


 こんにちは。2023/11/05 MFFマクロV2.45でスマートレシートからの出力データをMFF形式に変換する方法 で「スマートレシートがZaimと連携すればいいのに」と申し上げましたところ、改めて調べましたら今年の9月にZaim側からすでにそういうプレスリリースがなされておりまして赤っ恥をかきました…(冷汗)。

 本件について、Zaim側で提供しているマニュアルはこちらです。連携の設定はZaim側から↓の画面(これはWeb版です)で行います。もちろん、事前にスマートレシートのIDとパスワードを取得していることが前提です。 

Zaimにスマートレシートを連携させるにはショッピングサイトから選択する

 Zaimは毎日13:00に前日までの買い物のレシートデータをスマートレシートから取得し、「スマートレシート」という金融機関口座に入れるようになっています。Zaimとスマートレシートを連携させた直後には、この「スマートレシート」という口座は出現しませんのでご注意下さい。

 Zaimのスマホアプリの画面例を↓に示します。品名に対してカテゴリを自動的に割り付ける機能がありますが、まだ学習できていない品目については「未分類」となっているので、それはユーザーが修正しなければなりません。すなわち、スマートレシート側で設定したカテゴリーはZaim側に取り込まれません。最終的にZaimで家計管理をするなら、スマートレシート側でカテゴリーを設定する必要は無いのです。

Zaimにスマートレシートを連携させた

 ところで、「スマートレシート」という口座に支出額が計上される、ということは…この買い物の支払いに関する明細データが電子マネーやクレジットカードの口座に「連携機能で」取得されたときに、↓の例では2,421円の支出額がダブることになります。Zaimのマニュアルでは、電子マネーやクレジットカード側の明細データを「常に集計に含めない」に設定しろ、としていますが、筆者としてはそれはあまりお奨めできません。Zaimのデータを他の家計簿アプリ向けに変換する際に、集計に含めるか含めないかというフラグ情報を変換先のアプリがサポートしていなければ、そちらで支出額がダブり計上されることになるからです。

 この場合は、電子マネー・クレジットカード側で取得された明細データを、スマートレシートへの振替取引に修正することをお奨めします。これにより「スマートレシートという口座の残高が0であれば、取得したレシートデータと、電子マネー・クレジットカードの支出データが全て整合している」と確認できます。これは、いわゆる複合仕訳をサポートしていない家計簿アプリでよく行われるテクニックです。

 または、その明細データを削除して、スマートレシート側の明細データの口座名を電子マネー・クレジットカードに変更するという方法もありますが、これをやるとZaim側の口座残高推移の認識が狂うリスクがあります。このあたりの事情は、2020/07/12 Zaimの金融機関連携口座に過去の取引データを連結する方法(Part1)からの連載記事を参照して下さい。


 とにかく、スマートレシートとZaimの連携は思いのほか便利です。スマートレシート側で店舗のポイントアプリと連携させていれば、そのお店で買い物をした翌日13:00には自動的にZaimにその買い物のレシートデータが登録されることになるわけですから…。今回の記事は、スマートレシートの機能をご紹介しているのに、結局スマートレシートのアプリの画面例は一切出ていません(笑)。この組み合わせはもっと広く知っていただきたいところですね。

次回のスマートレシートの記事:2023/12/07 スマートレシートとRecemaruレシマルの一応のまとめ→

2023/09/09

くふうAIスタジオ って何者だ?

 久しぶりの更新となります。8月末以降、社命により、個人の立場で、絶対に果たさねばならない超重要なボランティア活動を強制的にやらされておりまして、なかなか当Blogに手を付けられませんでした。「社命により個人の立場で」とか「ボランティア活動を強制的に」と、とんでもなく矛盾する言葉が並んでおりますが…まあ、サラリーマンを長くやっていると、そういう奇妙な事態に巻き込まれることもあるのです。

 さて、先日、ZaimとAPI連携させている銀行口座の再連携作業を行っておりました(どんなに多忙でもこれは定期的にやらなければならない)ところ、銀行のサイトから「"株式会社くふうAIスタジオ"との連携を設定するけどいいよな?」という確認のページが出現しました。え、何のことだ…? と思ってZaimの公式ページを見てみますと…ありました。

 Zaimは、この"くふうAIスタジオ”が運営するPFM事業のブランド名という形になるようです。しかし、Zaimアプリから公式サイトにアクセスすると、まだ会社名が変わっていない…7月以降にもニュースリリースは出しているのに、気づいていないのかな…?

2023/07/15

Zaimにタグ機能が出現

 2023/07/14、Zaimアプリにタグ機能が新登場しました。先日ご紹介した「見つける」機能と連動したもので、簡単に言えば、従来のメモ欄に #買ってよかった のように、#に続く定型句をワンタッチで追加して検索しやすくする機能です。

1.Zaimアプリでの操作はこのようになる

_↓の例では、ユーザーが"#生活必需"というタグを追加設定して、130円のお茶の買い物にタグ付けするところを示しています。

Zaimアプリにタグ機能が追加された

_タグはあらかじめ #買ってよかった #おトク #ご褒美 #自己投資 #挑戦 #応援 の6種類が定義されており、これらは削除できません。これにユーザーが定義したタグの追加・削除(上の④の画面で当該のタグを左にスワイプすると削除できる)ができます。表示順序は変更できません。

Zaimの取引データにタグを付ける

_タグは、↑の画面⑧のように、いくつも付けることができます。本当にメモ欄の末尾に定型句を追加するだけですから…

2023/06/24

Zaimにグループ機能が登場

_Zaimに関する前回の記事「2023/06/22 Zaimの「カテゴリ整理AI」機能を試してみた」に続くZaimの新機能「グループ機能」についてです。公式サイトは 家計簿アプリ Zaim、「使う」「貯める」「増やす」など、役割別に口座を管理する「口座グループ機能」をリリース を参照されたく。

_ところで、グループ機能って奴は、Zaimの競合サービスであるマネーフォワードMEには随分前からプレミアムサービスに実装されていました。Zaimはそれに遅れてようやく実装した、という具合に見えますが…実は両者の機能は仕様が大きく異なります。

_マネーフォワードMEのグループ機能は、アプリに登録されている口座の表示・非表示を切り換えるパターンを「グループ」と呼んでおり、基本的に頻繁に切り換えることを想定していません。用途としては、(厳密な意味で「資産」とは呼べない)公的年金を、連携させてはいても常時は非表示に設定しておく…といった形でしょう。

マネーフォワードMEのグループ機能

_それに対して、Zaimのグループ機能は、口座を用途別にまとめて管理できるようにする機能であり、表示・非表示を切り換えるといった考え方ではありません。デフォルトでは「使う」・「貯める」・「増やす」の3つが用意されており、名称変更・順序変更・追加/削除が可能です。また、↓の画面のグループ名をタップすると、少し待たされますが、当該グループの残高推移をグラフ表示し、さらにグラフの元ネタとなる取引履歴にアクセスすることもできます(画面例は省略します)

Zaimのグループ機能

_マネーフォワードMEとZaimのグループ機能の違いを図式化すると↓のようになります。Zaimは、ある口座について、それか1つのグループにのみ所属するか、どこのグループにも所属しないか、を選択するわけです。

マネーフォワードMEとZaimのグループ機能の違い

_…このように、複数のアプリで同じ名称の機能があっても、まるで違う考え方で実装されている、というのは家計簿アプリの世界ではあるあるです。だからこそ当方のようなBlogの存在価値があるわけですな。

_なお、Zaimのグループ機能はWeb版には実装されていません。これは残念!

2023/06/22

Zaimの「カテゴリ整理AI」機能を試してみた

_2023/06/08にアナウンスされました適切な支出項目をAIが提案する新機能「Zaim カテゴリ整理 AI」を公開。現在のところプレミアムサービス(有料)ユーザーが対象で、アプリ版のみの実装でありWeb版では使用できませんが…筆者が使ってみましたところ、とりあえずは↓のような結果になりました。

Zaimカテゴリ整理AIを使ってみる

2023/05/03

Zaimアプリに「見つける」機能が登場

 Zaimのスマホアプリ版に「見つける」機能が登場しました。公式サイトの 買ったものから買い物傾向を発見できる新機能「見つける」を公開 を参照して下さい。

Zaimアプリに「見つける」機能が登場

 要するに検索機能です。言われてみれば、今まで実装していなかったんですね…Web版には以前からあったのですが2020/07/06 Zaimの検索機能は激しく残念(追記あり)を参照)

 検索条件は、以下のように指定します。
  • 検索対象期間の開始日・終了日を日付で指定(未指定の場合はデータが存在する全期間となる)
  • 検索対象の品名またはメモを指定
Zaimの「見つける」機能の検索条件指定

 検索結果は↓のように表示されます。下の履歴データをタップすると編集が可能です。

「見つける」機能の検索結果

 Web版でもそうでしたが、検索(というより抽出)した結果をファイル出力する機能は有りません。この点は残念ですが、Web版の検索機能の「取引種別(収入/支出/振替)をまず指定しなければならない」という欠点が解消され、より使いやすくなっているのは評価できますね。

2023/02/24

Zaimの一部機能の廃止

_個人的にいろいろありまして久しぶりの更新ですがちょっと残念なお知らせです。Zaimが「お金の便利帳」機能のうち「わたしの保険」「わたしの医療費」「わたしのローン」を廃止するそうです↓。

Zaimの機能縮小に関する通知画面

 「わたしの医療費」には、確定申告の際に提出する医療費控除の計算書を作成する機能↓があり、結構便利だったんですけどね…ユーザー全体としては使う人があまりいなかったんだろうなあ。

Zaimの医療費控除計算書作成機能

2021/09/20

Zaim:Web版のホーム画面が微妙に変わった

_本日、Zaimにアクセスするとホーム画面が微妙に変わっていることに気づきました。ちなみに、↓は2020年4月の変更前のホーム画面です。

2020年4月までのZaimホーム画面

2021/05/08

MoneytreeがMy JR-EAST IDによるモバイルSuicaとの連携を取り止め

_ちょっと前の話になりますが、JR東日本が2021年3月にモバイルSuica関係のサービスの全面リニューアルを行いました。スマホにインストール済のモバイルSuicaアプリをユーザーが手動で再インストールしなければならない、という点について公報が徹底せず、若干の混乱もありましたが、現時点では無事に移行できております。

_…が、家計簿アプリの世界では若干の影響がありました。

_モバイルSuicaは、ユーザーが利用履歴を把握するためのWebサイトがあり、そのサイトへのログイン手段は

  • モバイルSuica ID と パスワード によるログイン
  • My JR-East ID と パスワード によるログイン

_の2とおりが用意されております。前者はログインの度に画像認証(いわゆるCAPTCHA認証)が必要であるのに対し、後者は、JR東日本が提供する他のネットサービスと共通的に利用できるMy JR-East IDというサービスに紐付けられており、画像認証が必要無いという違いがありました。そういうわけで、アカウントアグリゲーションサービス(AAS)を提供するオンライン家計簿サービス各社(=PFM事業者)は、モバイルSuicaの利用履歴を取り込むにあたっては、両方のログイン手段による連携機能を提供しつつも、後者で連携を設定するようユーザーに促してきたわけです(↓はMoneytreeの見解)。

MoneytreeはモバイルSuicaについてMyJR-EASTでの連携を一推ししているが

_ところが、後にMy JR-EAST IDによるログインについても(場合によっては)画像認証が必要となり、モバイルSuica ID との利便性の差は無くなってしまいました。そして先の2021年3月のモバイルSuicaのネットサービスの全面リニューアルが行われたわけですが…モバイルSuicaはPFM事業者連携用のAPIを用意していないので、必然的に連携機能は旧来のスクレイピングに拠るしかなく、まさにPFM事業者の対応力が問われる事態となったのです。その結果は以下のとおり。

  • マネーフォワードME…サービスのリニューアルに即座に対応
  • Zaim…サービスのリニューアルへの対応に1週間ほどを要した
  • Moneytree…2021/04/04にいきなり対応を取りやめた

_オンライン家計簿アプリの戦闘力はこういうところで差が出てくるものでして、最近は マネーフォワードME>Zaim なのかな…と思えてきます。そしてさらに残念なのが、MoneytreeがMy JR-EAST IDへの対応を中止したことです(モバイルSuica IDは引き続き対応)。Moneytreeの悪癖として、事前の通告などはもちろんありません。

2021年4月4日からいきなりMyJR-EASTでの連携が未対応になった

_モバイルSuica ID と My JR-EAST-ID のログイン手順に差が無くなったため、前者に統一したということのようです。運営側にチャットで問い合わせても、例のMitsu氏の答弁は↓のとおり。

MoneytreeのMy JR-EAST IDによるモバイルSuicaの連携に関する見解

_しかし…いちユーザーとしては「今までユーザーに推していた連携方法をいきなり止めるのは無いよな~」とあきれざるを得ません。ちなみに、Moneytreeと同じく、他社へのAAS提供を主たるビジネスとしているミロク情報サービス系のAccount Trackerでは現在でも両方に対応しています(OsidOriで確認)。さて、Moneytreeの巻き返しはあるのか…?

2021/02/07

家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能に関する各論(Moneytree・Zaim篇)

_2021/01/15「家計簿アプリのデータインポート/エクスポート機能の性能比較」をベースにした家計簿アプリ別各論の第三弾(前回の記事はこちら)はMoneytreeとZaimを取り上げます。

5.Moneytree

_Moneytreeはアカウントアグリゲーションサービス(AAS)を主軸としているためエクスポートのみが可能で、しかもそれは有料サービスです。しかし、Moneytreeの有料プランは家計管理ではなく経費精算を主目的としているので当Blogでは取り扱いません。そこで2020/06/19「Moneytreeのデータを、他の家計簿アプリ向けに変換する」では、Web版(無料)からクリップボードにコピーしたデータをExcel上にペーストし、さらにMFF形式に変換する方法をご紹介しています。

Moneytreeからコピーする

2021/02/02

クレジットカードの利用履歴をPC家計簿にインポートするタイミングと方法を考える

0.加盟店からカード会社への売上票伝送遅延は家計管理の最大の敵

_クレジットカードは、通常は利用した日の当日から数日の内に利用履歴データ(売上票)が加盟店からカード会社へ伝送されるため、アカウントアグリゲーションサービス(AAS)で当該のクレジットカードを連携させておけば、利用履歴がそのまま家計簿の取引データとしてすぐに反映されて家計管理には大変便利です。…といいますか、AASの最大の目的はその利便性を提供することにあるのですから当然ですね。

_ところが、稀に加盟店からカード会社への売上票の伝送が遅延して、買い物の取引履歴が数ヶ月経過してクレジットカードサイトに計上されることがあります(特に海外での買い物で発生するようです)。例えば、5月分のクレジットカードの利用履歴データは、6月初旬の時点でもオンライン家計簿のAASに全て取り込まれているとは限らないのです。

_しかし、それでも、データの分析や保存のために(例えば)「オンライン家計簿の前月の取引データを毎月10日ごろにPC家計簿にインポートする」という運用をしたいユーザーはおいででしょう。そのために当Blogは存在するわけですが、今回は、ある読者の方のリクエストにお応えして、オンライン家計簿アプリとしてZaim、PC家計簿ソフトを我が友マスターマネーを例に、「データ変換のタイミングと方法」をどのようにすればよいか、という点を考えたいと思います。

1.前月の利用履歴を毎月インポートする運用

_前述のように、Zaimに取り込まれた「前月のクレジットカードの利用履歴データ」を、毎月のあるタイミング(例えば第二日曜日)でマスターマネーにインポートする、といった運用を図式化すると↓のようになります。

AASに取り込まれた前月のクレジットカード利用履歴をPC家計簿にインポートする運用

2020/12/13

ZaimのWeb版に取引データの一括編集・削除機能が加わりました

_いつからか不明ですが…ZaimのWeb版に、複数の取引データを一括で編集・削除できる機能が実装されているのを発見しました。

Zaimの一括編集・一括削除機能

_スマホアプリ版にはすでに存在する機能であり、より多くのデータを取り扱うニーズが大きいWeb版が後回しにされたのは腑に落ちませんが、まあ喜ぶべきコトです。あとは、既存の取引データを振替に変更する機能(これもアプリ版にはある!)があれば当面の宿題は片付きますね。

2020/12/11

レシーピ!Android版のBearTail Xへの事業承継と、難民となるiOS版ユーザーのデータ受け入れ先について

_本日、ZaimのWeb版にアクセスしておりますと、↓のような表示が目に入りました。

Zaimに期間限定でレシーピ!のデータ取り込み機能が出現

_今年の3月末でKakeibonがサービスを終了する前に似たような動きがあったので(※1)もしやと思いレシーピ!の公式サイトを見てみますと

_…2ヶ月前の情報でした。

2020/11/28

ねんきんネットの年金保険料支払実績を資産と見るべきか

_昨日、Zaim運営側から、2020/11/30以降、ねんきんネットとの連携において、これまでの年金保険料の支払済総額を資産総額に含めて表示していたものを、資産総額から切り離して、別枠で年金受給見込額を表示するようにアプリの動作を更新する、という趣旨のメールが届きました。

_年金、とくに老齢年金は、現に受給年齢に達していない人にとっては、今後の制度変更で受給開始年齢も受給額も変わりうるものであり、将来の資産として計上すべきではない、というのが筆者の考え方です。

_筆者は旧Blog(2017年12月)でも「ねんきんネットを資産として見るべきか」と問題提起したことがあります。当時はねんきんネットとの連携機能を提供していた家計簿アプリは(筆者が知る限りでは)マネーフォワードのみであったので、マネーフォワードのグループ機能(各口座を資産総額に加える/加えないを個別に設定する機能)を使って、「ねんきんネット」を資産総額から除外した「年金除外」というグループを常用する設定例をご紹介しました。

_Zaimがねんきんネットとの連携機能を提供し始めたのは今年の夏頃であったと思いますが、Zaimも、マネーフォワードMEと同様に「これまで支払った保険料は受給できるだろう」という考え方で支払済保険料の総額を資産計上する動作になっています。

_Zaimにはこの点を改善すべく、特にねんきんネットを資産総額とは別扱いにしたようです(マネーフォワードMEと同様の機能が無いため)。これは一応歓迎すべきことですね。資産と呼べないものを資産と認識して家計管理を誤らないよう、気をつけたいところです。

2020/09/29

Zaimアプリの振替取引入力機能の大幅改善

_最近、Zaimアプリで、目立ちませんが重要な機能改善がありました。支出・収入取引を振替取引に修正するときの手順が変わったのです。

_↓まず、従来の手順。(2)の画面では【振替】ボタンは無いものと思って下さい。(3)で取引のカテゴリを変更するボタンをタップし、(4)の画面に至って初めてここで取引を振替に切り換えられることが判ります。また、(5)(6)でも、振替元・振替先の口座が何であったか、ユーザーは予め覚えておいて選択しなければなりません。

Zaimアプリの従来の振替取引の入力方法

_↓が改良後。(2)の画面に【振替】ボタンが新設され、(4)(5)で振替先の口座を指定すると、(6)で、対になっている取引を候補として表示するようになりました。(8)で入力結果を確認すると、従来は対になっていた取引を手動で削除しなければならなかったのが、改良により自動的に削除するようになっています。

Zaimアプリの振替取引入力機能の大幅改善

_手順が減っていないように見えますが、操作の確実性は格段に上がりました。特に、ZaimはWeb版では取引種別を変更できずアプリ版でしかこういう操作ができないので、この改良は大変有り難いですね。

2020/09/17

ドコモ口座事件を受けて、Zaimも早速動いております

_本日、Zaimのアプリを開くとこんなお知らせが↓。

Zaimアプリのお知らせ画面

_こういうご時世では、やはりアカウントアグリゲーションサービスでのモニタリングしか対応策(防止策ではない)がありませんからね~ ただし、これを既存ユーザーのアプリ画面に出しても意味が無いでしょうけどね。

2020/09/11

ドコモ口座事件に対するマネーフォワードMEとZaimの反応

_ドコモ口座事件について続報。やはり、といいますか、アカウントアグリゲーションサービスに対する不安を払拭するため、両巨頭が動いています。こちらは↓マネーフォワードMEのお知らせ。

マネーフォワードMEのお知らせ

_一方、こちらは↓Zaimのお知らせ。いずれもスマホアプリの通知機能で表明されているものです。

Zaimのお知らせ

_ちなみに、Moneytreeについては筆者が調べた限りでは動きは見られません。もっとも、調べなければ判らないような情報発信ではやっていないのと同じですけどね…


_ところで、今回の事件は、

  • Docomoユーザーでない人の方が狙われた
  • ドコモ口座と連携している35行の預金者全員が狙われるリスクがある

_とのことで、筆者も心配になって両親に「通帳記帳をした方がいい」と連絡しました。何せ預金者当人が残高を監視していなければ被害に遭ったことを検出できないのですから。幸いにして被害はありませんでしたが… 今後、そういう動きが広がっていくのかもしれません。

2020/08/29

三菱UFJ銀行発行のクレジットカードの口座連携が取り止めになる件

_Zaimからは8/21、マネーフォワードMEからは8/28に、三菱UFJ銀行が発行するクレジットカード(スーパーICカード)と口座連携をしているユーザーに向けて「9月末をもって連携を取り止める」というメールが送付されました。

_スーパーICカードの利用履歴等を確認できるサイトは、三菱UFJ銀行のサイトの内部にあります。よって、PFM事業者(アカウントアグリゲーションサービスを提供する事業者)が同カードの取引情報を取得するには、同行のサイトにアクセスして、そこからクレジットカードメニューに入り込まねばなりません。その手順はWebスクレイピングに拠っています。

_しかし、三菱UFJ銀行の預金口座の取引情報を取得する手順は、改正銀行法によって正式にはAPIに拠ることになります。

_つまり、同じPFM事業者が三菱UFJ銀行のサイトにアクセスする方法が2とおり存在することになり、セキュリティ面でのリスクが Webスクレイピング>API である以上、Webスクレイピングによるアクセスを認めるわけにはいかない… となったようです。筆者は以前からスーパーICカードのこの問題については「どうするんだろう」と気にはなっていたのですが、アクセス取り止めっちゅうことで少々不便になってしまいますね。

_特にマネーフォワードMEは、金融機関サイトと連携している口座へのデータの手入力ができないので、取引履歴が不連続になってしまい大変困ります(そして運営側はこういう事態に手立てをしない…)。Zaimはそれが出来るので、スーパーICカードのサイトからダウンロードした明細をユーザー側からアップロードすることもできます。

_因みに、Moneytreeは…というと、筆者の場合は、6月中旬以降の取引データが取得できていません。その時期に三菱UFJ銀行の連携をスクレイピングからAPI接続に切り換えたか記憶が無いので何とも言えませんけど、少なくとも現在のAPI接続では、同行発行のクレジットカードとの連携機能は提供されていません。こちらはMoneytreeからの告知は無かったです。

_さらにDr.Walletは…2020/05/22「銀行法改正に伴うオンライン家計簿サービスと銀行のAPI連携も一筋縄ではいかないようです」で既報のとおり、今年の4月末で銀行との連携機能を全面停止していますが、スーパーICカードについては連携機能をまだ提供しています。もっとも、例によって「現在取得に問題が発生しております。申し訳ございませんが、しばらくお待ち下さい。」という事実上の取得停止状態ですがね。

_さて、スーパーICカードのデータ取得が(アカウントアグリゲーションサービス経由で)不可能になる件、どう対処したものですかね。同カードのサイトからダウンロードしたCSVファイルをMFF形式に変換するマクロを作るしか無いか…。

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